遭遇 (ページ11)

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恋ページ11

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講義終わりに結衣と駅前のカフェに入って2時間ほど駄弁った。

だがしかし、楽しい時間も束の間。

あっという間にバイトの時間が来てしまって、絶賛バイト中のわたしです。

バイト先は最寄り駅から少し離れたとこにあるコンビニで高校生の時から働いている。

地元のコンビニは知り合いに会っていしまいそう、と思いわざわざ遠くにしたのはいいけど⋯。

思ったより距離あるからやっぱり面倒くさいのは確かで。

まあ、自転車で行ける距離だからまだマシか⋯とも思う。

今日は18時から24時までのシフトでレジは店長と二人。

店長は女性の人でお母さんと年齢が近いからかとても話しやすいし、徒歩の日はたまに車で家まで送ってくれたり私に良くしてくれる優しい第二のお母さん的な存在。

「そういえばAちゃんは好きな人とかいないの？」
『めっちゃ急ですね、店長』
「それがね、うちの娘が最近彼氏連れてきたのよ。Aちゃんはいい感じの人いないのかなって」
『んー⋯。私恋愛とか全然したことなくて。流石にそろそろ彼氏作らなきゃとは思ってるんですけどね』

お客さんが途絶えた時、突如繰り広げられた恋バナ。

声が聞こえないとあれだから、ちょっとだけ店長の方に身体を寄せる

元々恋愛気質じゃないし、高校生の時も好きな人なんて一切出来なかったし、勿論彼氏も皆無。

つまり、年齢＝彼氏いない歴な訳で。

⋯我ながら、悲しいヤツ。

それに大我くんを推すようになってからもっと恋愛から遠ざかったとも思う。

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