spare～もう一つの顔～ (ページ30)

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face 30 ページ30

セフンの友達なんていなかったっていう言葉。
ホンビンさんに似てないのに、二人とも同じ顔をしてた。

柔らかい雰囲気とかはにてるけど、笑顔の中に何か隠してるようなかんじ。

セフンは何を考えてるのか、わかってるように言ったけど実際はよくわからない。

教えて欲しい。ただ、それだけだ。

「…今日は学校入らせてくれてありがとな。久しぶりに面白かった。」

「ううん。わたしも何気学校に一人で入るのって心細いの。一緒に入れてよかった。」

「うん。じゃあな」

「あ、ちょっと待って、セフン…セフンって社会人よね？」

「ああ一応そうだけど、それが？」

「どこの会社で働いてるとかある？」

「えっと…vixx会社。」

「…！そっか。今度会社に行かせてもらえないかなーなんて。」

「高校生が。ダメだろ？」

「どうしても見てみたかったの…ダメか…」

「平気だったら連絡する。番号教えて。」

「わかった、はい。」

「ありがと。じゃあな、おれからの連絡待ってろよ？」

「わかってる。バイバイ。」

「あぁ」

セフンがホンビンさんと同じ会社…
二人には何もないと思うけど、もし二人になんらかの関係があったら…

深読みするのはよくない。
セフンは何も関係ないかもしれないんだから。

ホンビンさんの秘密…
ビナさんと同じ格好をしたホンビンさん…

二人に何かあるのは歴然としてる。
さっきまでしていたことをホンビンさんは覚えていない。

ビナさんもホンビンさんのことをよくわかっていない。

でも二人が赤の他人だとは思えない。

絶対何かあるんだから、それを理解してあげられるのはわたししかいない。