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「ヌナ…？知らないって誰を？」
「さっきでてった人…気づかなかった？」
「出てった人って他人行儀な…ジョンインでしょ？？いつも114ばーーーーんって、怒鳴ってたじゃん…」
「あの人にわたしが怒鳴ってたの？嘘よ…それに、114番って何？なんかの番号？」
「…いや、それこそ何？そんな喋り方も、そんな顔もしなかったのに…」
明らかに困惑してるベクの顔。
わたしは、彼の他に何かを忘れているの？
おもいだせない…おもいだせないの。
「…ヌナ、もしかして忘れちゃったの？」
「恐らくそうだと思う…彼と、その番号？については本当に知らないわ。」
「そんなことって…待って、お医者さん呼んでくる！！」
「ベク！！」
…うまく丸め込まれそう。
医者なんて、宛になったこと一度もない…
「ヌナ、お待たせ！」
「Aさん？ですよね。ビョンさんが言うには、記憶喪失ということですが…」
「…記憶喪失？わたしは全部忘れたわけじゃないのに？」
「一部を忘れるというケースもあります。まぁAさんのケースの方が稀ですが。」
「…記憶喪失ならそれでいいわ、別に。お医者さん、もう部屋でてってくれないかしら？」
「いえ、まだお聞きしたいことがあります。もし体に何か影響があったら大変ですから…」
「何もないわ、傷以外なんともない！」
「わかりました…今はしっかり休んでくださいね。」
そう言って少し微笑んで部屋を出て行くお医者さん。
…怖かった、チャニョル以外なぜこんなに怖いのかわからない。
「ヌナ…いっかい見てもらわないと…」
「いいの！わたしのことは自分が1番よくわかってる！ベクは…なんでそんな顔するの！？あなたが火をつけた人殺しのくせに！」
「…え。」
ついカッとなって言い過ぎた。
急いで口元に手を当ててベクを見ると、見たことないような表情でこちらを見ていた。
「…そ、う…だよね。わかってるよ…ごめんっ…図々しかったね。」
「ちょっと待ってっ…ベクっ…！！」
泣くのを必死にこらえて笑ったベクは、病室を出て言った。
あんな顔…させたかったわけじゃない。
ただ、ただ、今のこの状況がもどかしくて、ただ怖かっただけなの…
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プディン(プロフ) - ライオンさんさん» ご感想ありがとうございます！大好きと言っていただけるなんて…本当に嬉しいです！更新頑張りますので、これからも応援していただけると嬉しいです。 (2018年3月10日 18時) (
レス) id: 04970d848d (このIDを非表示/違反報告)
ライオンさん - この様な小説大好きです！これからも更新頑張ってくださいね！ (2018年2月8日 18時) (レス) id: 163b1cba9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プディン | 作成日時：2017年8月13日 15時
