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「お前は悪くないよ、記憶を失って動揺するのもわかるし、何よりニョリヒョンっていう大切な人がまだ心の中に強く残ってるんだから。」
「…」
「俺が全部悪い、Aとニョリヒョンの間に入って、邪魔した俺が悪いんだ。だから、もう諦めたい。この思いなんて早く無くして、ファヨンの方が好きになる努力をしたいんだ。」
「…いま、わたし、ジョンインにもう迷わない、ジョンインが好きって伝えようとしてた…でも、もう遅いの？」
泣いたら卑怯なのに、また優しいジョンインを利用しようとして、その指先を求めてる。
苦しい思いなんて、ジョンインが払ってくれるって、期待してる。
こんなにチャニョルより好きだったのに、ジョンインに言われて気づくなんて、おかしいよ。
「…ごめん、もう泣いても…俺慰めてあげられない。諦めるって決めたし、それに好きって言われても…もう嬉しくない。」
「わたしが…もっと素直で、もっと早くジョンインへの思いに気づいてれば、こんなに苦しめることもなかった？」
「苦しくないよ、Aを泣かせちゃったのは心苦しいけど、俺は苦しくない。好きになってよかったと思う時もあったし。」
「っ…そうやって優しいと、わたしジョンインのこと諦められないよ…？」
「困るよ、A、俺なんかにもう悩まされないで、純粋にルイヒョンを好きになるのが、きっとこの物語のエンディングだ。」
困ったような顔をして、もう触れてこないその手。
期待して待っても、困ると言われて、早くここから去りたいような顔をする。
こんなに傷つけて…今更好きなんて、都合良すぎるよ、わたし…
「…エンディング…そっか、これ以上わたし達がどうこうなることは、ないのね。」
「どうこうなったらだめでしょ？Aの思いに邪魔したのは、俺なんだから。」
「…わかった、ごめん。わたしが伝えようとしてたことなんて、もう無かったことにして。」
「…」
「今更…好きになって…ごめんね。」
もう顔を背けてるジョンインに、最後の思いを告げる。
辛かった。苦しかった。
記憶なんて失わなければ、こんなにみんなが苦しむこともなかったんだ。
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プディン(プロフ) - ライオンさんさん» ご感想ありがとうございます！大好きと言っていただけるなんて…本当に嬉しいです！更新頑張りますので、これからも応援していただけると嬉しいです。 (2018年3月10日 18時) (
レス) id: 04970d848d (このIDを非表示/違反報告)
ライオンさん - この様な小説大好きです！これからも更新頑張ってくださいね！ (2018年2月8日 18時) (レス) id: 163b1cba9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プディン | 作成日時：2017年8月13日 15時
