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勢いに任せてキスしてしまった。
わたし、相当負けず嫌いなんだ。
いや、前から自覚はあったけど、火事が起きてからは一層強くなったみたい。
「…なに？慰めてくれんの？」
「慰め？わたしがそんなことすると思う？ただ…あんたを馬鹿にしてるだけよ。」
「それでもいいや…今はAのこと考えたくない。」
いつもいつもAさんでいっぱいのその頭の中、わたしで埋め尽くしてあげる。
目が合った瞬間いいよとでもいうように、目を伏せたオッパの首に腕を回し、唇を押し付ける。
受け入れてくれるオッパの唇は、初めてキスした時より潤って熱くなっていた。
「…っん、はぁ…」
「まだ。おれの中からAを消したいんでしょ？まだ消えてないよ、だからダメ…」
離した腕は簡単に捕まえられ、妖艶な瞳がわたしを捉えた瞬間その場に押し倒された。
いいように扱われてる気がしてならない。
でも最初にキスしたのはわたし、オッパをその気にさせたのはわたしなんだから、
一回ぐらいオッパのわがままを聞いて、自分の欲望に素直になってもいいかなって思う。
「何？本当にやらせてくれるの？」
「…あんたが寂しいなら、私がその寂しさを埋めてあげる。」
「なんだよ、、聖人気取りか？それとも…おれのこと好きとか…」
気づいたんだ、意地はってあんたなんて嫌いって喚き散らかして
シヨンオンニが1番大切だって、そう言い聞かせて、シヨンオンニを狂わせたチャニョルってやつが気に食わないって。
でもそこにオッパも関係してるから、更に難くなったのあんたのこと。
でも…本当は、シヨンオンニに向かないオッパがきにくわないんじゃない。
人を見下すような態度が気に入らないんじゃない。
Aさんに向ける優しい笑顔を向けてくれない辛さに、もがいてただけだった。
まともに恋もしたことないから、この感情がなんなのかわかんなかったんだ。
自覚した途端涙が溢れて、オッパのすべすべそうな肌に手を伸ばす。
「っ…おいっ…ファヨン？」
「そうだよ、好きだよ…だからオッパの寂しさを埋めたいの。嘘だって思うならそれでいいから、わたしを利用していいよ。」
ぐって目をつぶった時、涙が数滴床に落ちた。
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プディン(プロフ) - ライオンさんさん» ご感想ありがとうございます！大好きと言っていただけるなんて…本当に嬉しいです！更新頑張りますので、これからも応援していただけると嬉しいです。 (2018年3月10日 18時) (
レス) id: 04970d848d (このIDを非表示/違反報告)
ライオンさん - この様な小説大好きです！これからも更新頑張ってくださいね！ (2018年2月8日 18時) (レス) id: 163b1cba9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プディン | 作成日時：2017年8月13日 15時
