吉野北人のペットです

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あれから急いで帰ってきたはいいものの




北人｢遅い｣





腹減ったんですけど



ゆっくり歩いて帰ってきてるのか



にしても遅すぎるわ




事故とか…まさか誘拐？



いやいや考えすぎだろ俺




って、なんでこんなにあいつの心配してんだよ




北人｢電話してみるか、｣




prrrrrrrrrr＿＿＿＿＿





…でねぇし




ほんっと、早く帰ってこいよ




その時


ガチャッ



『ただいまでーす、あれ？電気ついてる』





呑気な声が玄関の方から聞こえてきた


スマホを置くとリビングの扉が開きあいつがキョトンとした顔で入ってくる



心配してた時間返せよ





『吉野さん、今日はお早かったんですね』



北人｢お前は随分、遅かったな｣



『すいません、お客さんとお喋りしてたらこんな時間になっちゃって 笑 』



北人｢俺まだ飯食ってないんだけど
ペットがご主人様待たせるとはいい度胸してんな｣



『え、そうなんですか？先に食べてくれてよかったのに』




びっくりした顔をしながら言うシロ



こいつ、腹立つな




北人｢シロちゃんが1人で飯食うの寂しいかなーと思って、メンバーとの飯断って早くかえってきたやったのになぁー、待たされるとはなぁー｣



わざと大声でそう言うと、顔を青白くしながら動かなくなったシロ




『す、すいません、今すぐお作り致します』




と、慌ててキッチンに向かうあいつが面白くてちょっと困らせてやりたくなる





北人｢チキン南蛮食べたい｣



『ち、チキン南蛮？
今から作ると結構かかりますけど』



北人｢あぁー、2時間も待ったのに好きな食べ物も食べさせてもらえねぇのかぁー｣




『作らせていただきますっ、』







そんな様子をみながら、こいつになにもなくて安心している俺はどうかしてるのかもしれない

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