吉野北人のペットです

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しばらくして公園に着き、木の下で雨宿りしているとすぐに雨はやんだ


帰ろうと思い歩きはじめるとベンチで寝ている人が目に入った



『酔っぱらいかよ』



そんなことを思いつつもピクリとも動かないので心配になり近くまで行くと雨でびしょびしょに濡れた女性
がいた




意識の確認をしようと思い触れると



『冷たっ』


かなり冷えきっている



こいつ、雨の中ずっとここいにいたのかよ



このままにしておくわけにもいかず、どうしようか考えていると濡れた地面を蹴る音が後ろから聞こえた



どんどん近づいてくる




｢捕まえてくれてありがとうな。その子、こっちにわたしてくれねぇか｣



みるからにやばそうなら男が近づいてきてそう言った



なんなんだ、この子なにをしたんだ



『なんでですか、この子の保護者、ではなさそうですけど』




さすがに、はいどうぞと言えるわけがない



｢保護者ではねぇが、そいつの所有権はこっちにある。わかったら大人しくわたせ｣



『所有権、？』


物みたいな言い方だな




｢そいつ、1000万の借金をがあるんだよ。あと700万だけどな。親の借金だってのに哀れな子だよ｣




なるほどな


それはすごいもん背負わされたな




『もし俺が残りの700万をあなたにわたしたら、この子俺にもらえますか？』



｢はっは、払えるもんならな｣



男はバカにしたように笑った






『わかりました払います』






いいペットみーつけた

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