検索窓
今日:132 hit、昨日:221 hit、合計:36,346 hit

10*私を拾ったのは、 ページ10






YG「好きならさっさと告えばいいんじゃねぇの」




投げやりなその言葉に、胸が痛む。


……そんなの言えるわけないでしょ




じわ…、と涙で歪む視界の中で


ユンギさんが私の顎を掬った。





YG「仮にお前がテヒョンの2番目だとして、それなら俺はお前の2番目の男になってやってもいいけど?」




挑発的に微笑みながら


その冷めた瞳に私を映す。



…何それ。


そう思うけど口に出さない。





YG「余計なこと考えなくていいんじゃねーの。ギブアンドテイクってことで」


「…ユンギさんが私の2番目?」


YG「この前も今日もこうなるって分かってて来たんだろ」




私を手をソファに縫い付ける彼を


私も笑みを貼り付けて見上げる。



テヒョン以外の人も愛も要らない


でも、目の前の彼から逃げるには遅過ぎた





「…悪くないかもね」





この言葉だけは嘘じゃなかった。


それを見抜いてるユンギさんの瞳が細まる。


あぁ、本当。のらりくらりと生きる猫みたい




ユンギさんの白い指先が


私の唇をそっ、となぞる。





YG「…お前、いま何考えてんの?」


「ユンギさんって猫に似てるなって」


YG「またそれかよ。意味わかんね」





はぁ、と溜息混じりに私を見下ろす


冷たくて透き通るような黒い瞳。



……テヒョンの無邪気な目とは違う。


考えが読めないのに見つめられると吸い込まれそう。





YG「俺からすればお前の方が猫。」


「…野良猫?」


YG「拾ってやったんだから感謝しろよ」


「ユンギさんが勝手に拾ったくせに…」


YG「ついて来たのは、お前の意思。」





もう本当、減らず口だ。

11*責める資格→←09*名前



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (146 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
714人がお気に入り
設定タグ:防弾少年団 , BTS
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ただのルート | 作成日時:2024年2月28日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。