18*彼の正体 ページ18
、
彼のことは名前しか知らない。
どこで何をしてる人間かなんて、知らない
でも、もしかしたら、
……ドラマとかでよく見る展開だったら。
「ユンギさんって、実は社長?」
YG「何でそうなった」
「それとも裏社会の人ですか」
YG「失礼すぎんだろ、真っ当な人間だわ」
その言い方だと嘘くさいんだけど。
じっ…、と彼の横顔を見つめると、
面倒くさそうに口を開いた。
YG「…普通のサラリーマンだっての」
「ふはっ、サラリーマン!」
YG「なに?」
「想像できない…っ」
YG「しばくぞ。」
ユンギさんが?
ユンギさんが、スーツを着てるの?
営業……ではなさそうだけど。
思わずクスクス笑ってると、
髪をぐしゃっと撫でられる。
ふと視線を彼に向ければ
…優しく、微笑んでるユンギさん。
YG「生意気。」
「……髪、乱れました」
YG「あ、そ」
「謝罪は?」
YG「お前が笑ったのが悪い」
そんな無茶苦茶な。
いや別にいいけどね、そういう人だから。
素直に謝る人じゃないのは知ってるし。
拗ねたように唇を尖らせていると
甘いキスを落とされる。
YG「…………謝罪の代わりな。」
「……はい」
.
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作者名:ただのルート | 作成日時:2024年2月28日 23時