17*何で私を選んだの ページ17
、
仕事帰りにそのまま店に行くとユンギさんはやっぱりそこにいた
何で水曜日なのに居るのか、とか
そういうのを聞かれたりはしなかった。
テヒョン絡みだって気づいてるんだと、思う。
だから深入りしてこないし余計なことを言わない。
優しさとは似て非なるそれが
私にとっては心地いいって最近知った。
YG「おまえ、明日どうすんの」
「…ユンギさんの家でシャワー浴びて、そのまま出社します」
YG「ま、いいけど。それでも」
「ユンギさんって平日の朝、起きてます?」
YG「当たり前だろ。言っとくけどお前は自分で起きろよ」
携帯のアラームは絶対に設定しておこう。
この人に期待しちゃダメだ、絶対に。
そう決意してると彼はベッドに
いつものように身体を沈める。
………そういえば、ユンギさんって。
「……何で私を選んだの?」
YG「…一目惚れしたから?」
「…………」
この男に限ってそれは、ない。
ゆるく細くなる瞳に私が映る
いいや、少し困らせてやろう。
「どこに惚れました?」
YG「その赤い唇。」
「は?」
YG「……なんか、そそる」
その低いのに甘い声に
ぞくりと全身が痺れた。
.
715人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ただのルート | 作成日時:2024年2月28日 23時