99.モブだって逆ギレノーセンキュー ページ17
、
「…………へー、何それ、いつの話？」
「俺知らないんだけど。」と顔に影を落として私の方を見る及川さん。
…ダメだ、黙秘を貫こう。
「昨日の話です」
「国見くん。マジで国見くん。」
尻蹴飛ばすよ本気で。
そんな私の顔を良い笑顔で鷲掴む及川さん。
「…へぇ、そんな事させてたんだぁ」
「……何でふか」
「んー？別にちょっとね！」
及川さんがフッと笑顔を消した瞬間
「───単純に、ムカつくんだけど。」
地を這うような声で落とされた声は空耳だろうか。
＊
たらり、冷や汗が伝う。
「国見くんに、でふよね…ていうか顔。離してください」
「え、一周まわって無防備なAちゃんが腹立つねって話だよ」
「脳みそどんな構造してるんですか」
何でそうなるのか理解できないのって私の思考回路がモブだからじゃないよね。
「……あ、それより雀田さんを守らないと。変な虫が付く前に」
私が青城に派遣された理由を思い出して駆け出そうとしたら、
不意に国見くんの右腕が私の首に回る。何この片腕だけバックハグ体制は。
「Aさん、確認。」
「3秒でどうぞ」
「俺とのやつが初めてですか？」
ひっそり、耳打ちする声は鼓膜に甘く響く。
しかしそこは動じない私はとことんモブマネを極めてる。
「別に初めてじゃないよ」
「…は？」
「よし、離そうか国見くん」
「すみません腕が勝手に。」
「おいコラ」
ググッ…と強くなる腕をバシッと叩く。
絞め殺す気か……！蛇か。
「……俺が初めてじゃないとか腹立つ。モブのくせに」
「はい？………え、痛ッ」
かぷり、国見くんは私の耳たぶを甘噛みして
物凄くナチュラルに私から離れて
「…何で噛んだの、犬か、君は」
「バカなんですか？」
「あ''？」
小さく べ、と舌を出す。
……引っこ抜くぞその舌。
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七桜(プロフ) - どうしよう、票入れたいのに819だから入れにくい・・・！入れたいのに！！ (3月21日 11時) (
レス) @page50 id: 225d8f1490 (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - 素敵な作品でした…山田ちゃん、気付いてないだろうけど、この小説では君、ちゃんと主人公だよ…… (2022年1月27日 17時) (レス) @page49 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
おっふ - 私が言えることはただ一つ。この作品クオリティやばい。 (2020年1月12日 22時) (レス) id: f0059e6ce4 (このIDを非表示/違反報告)
モンブラン - ヤバイです赤葦さんがヤバイですマジでヤバイですヤバイしか出てきませんヤバイですマジで凄いヤバイ萌えますマジ神作です赤葦さんの話、もっと作ってくれないでしょうか？ (2019年8月19日 22時) (レス) id: 4e49721770 (このIDを非表示/違反報告)
蒼音イオ(プロフ) - 全部読み返してたら遅くなっちゃった() この作品に出会って諦めかけてた小説を書く気力をもらいました るとちゃんに感謝!!遅くなったけど完結おめでとう!! (2019年8月13日 9時) (レス) id: 0a2747c984 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ただのルート
| 作成日時：2019年6月21日 18時
