スガワラーやめます **

41.久しぶり ページ41

、







スガさんはスガワラーと一定の距離を保って



それより近くは寄らせない。



だから、遠くから見てるだけのファンが多いわけで。










「どーしたんだよ照れてんのか…………うぉっ」











それが嫌だからスガワラーやめたのに




何で成瀬先輩はあんなにも距離が近いのかなって




私がしたことは無駄だったのかなって、一瞬で色々浮かぶから自分でもビックリ。











「…田中氏」



「な、なんだA氏」



「…私、最近スガさんに会いに行けなかったからスガさんに忘れられたり…」



「スガさんの頭は俺らの頭と違うだろ！俺とお前とノヤっさんの脳みそを基準にすんなって！」










「…………私らの脳みそって性能悪くない？」



「まぁ補習組だからな。大丈夫だ、俺らよりバカはいる！」



「一年変人コンビと同等だよ私たち」












いやそうじゃなくて。




私たちの頭の話はしてないわアホ。




そんな漫才もどきを繰り広げていれば特進クラスの先輩たちには当然注目されるわけで



ふんわりした声が近づいた。












「…あれ、A？と、田中！どーした？」





「ど、どうしよ田中…！」


「話せばいいんじゃねーか」


「何を？」


「何か。」









このっ…！ハゲ頭が！！




とか、思いながらギクシャク手を上げてみる。











「お、お久しぶりです…」




「本当久々だよなー。で、どうしたんだよ？」











スガさんの顔が嬉しそうに輝いてて



反対に私はよくわからない顔をしてて







どうしようか悩んでるとペチッ！と額を叩かれる












「なっ、え？」




「言いたいことあるならどーぞ？ちゃんと聞いてるよ俺」










ドアにもたれ掛かって小さく笑いながら



スガさんが「さぁ！」って手を広げる。



…ひ、久しぶりに会ったせいか益々カッコよく見える…！スガさんの免疫なくなってる！

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