裏マネの業務。2 **

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早朝の玄関、







「行ってきまーす……え、何でいんの」


「居るわ、俺の家なんだから」


「何でこんな朝早いか聞いてんだよ」


「早朝練何か今日早まったんだよ、ねみ…」













くぁ…、と欠伸を零しつつ座り込んでるテツの横から、ローファーに足を突っ込む。




テツの足癖悪…。という呟きは最早放置。














「駅まで一緒なの、研磨も？」


「おー。3人で行くか？」


「駅までね。3人揃って通報されなきゃいいけど」


「朝からヤベェ3人組認定はされるわな」















相変わらず分厚いレンズ、顔半分以上を覆うマスク、それから絶妙に微妙な髪の結び位置。



隙を見せない膝下スカート、きっちり着た制服。



…どこからどう見ても通報一歩手前。
















「お前まだそんな格好してんの？俺は全然良いけど、やめねぇのかソレ」



「やめる予定は無いよ」



「ほー」













テツも変わらずこんな調子で、お互いもう口にも出さなかった。




まるでテツの気持ちは無かったように。



家族に戻ったテツが、そうしてる。














「そういえば今日、練習試合だ。放課後」


「放課後ってキツイな。行く方？」


「確か来てもらう方。面倒だからテツ何とかして」


「お前、段々研磨に近づいてねぇか」













そして無理だわ。と頭を叩かれる。


わかってるよ、何となく言っただけだよバカ。
















「赤葦と結局どうなってんの今」


「……付き合い、始めた。うん」


「あっソーデスカ。」


「バカにしてんのか。」
















でも次の瞬間に、良かったな、と頭をグシャッと撫でてくるテツ。



髪型崩れるけど、嬉しいから良いや。















「…テツ、ありがと」


「気持ち悪いな素直だと」


「本当？じゃあ毎日そうするね」


「俺の精神的に良くないので却下します。」


「その寝癖ぶち抜いていいですか。」















その後、トサカとプリンと不審者女で駅に向かったところ駅員さんにやたら見られた。

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