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、
「……彼氏、いたなんて初めて聞くんだけど」
「…最近、付き合いだしたの」
「へぇ、どんな男?」
意地悪だな、この野郎。そんなの居ないってわかってんのに。
……もういっそ研磨の特徴言うか?ダメだ、プリン頭って言った時点で研磨しか居ないわ
む、昔の研磨の特徴……知らない。1年前でいっか。
「え、と。」
「(…どうせ嘘なのに、何言うつもりだ)」
「まず、黒髪なの。それで私の側に居てくれて何だかんだ優しくて家族みたい…………で?」
モップを手に取る前に、赤葦が私の手首を掴む
……ご丁寧にこの癖毛は、この倉庫の入り口を閉めて外からの視線を遮断していた
…体育倉庫にはモップのみに用があったんだけど。
「……何。このモップ使いたいの?」
「モップはどれも一緒だろ。」
「この古いモップは年季入りで使いやすいんだよ」
愛用モップは渡さないからな。赤葦辺りはこの前入って来た新しいそっちのモップにしとけ
しかし、赤葦は威圧オーラを無言で出しながら
「彼氏の話、どうせ嘘なんだろ?」
「さぁ、どっちだろうね。」
「……それとも、黒尾さんと付き合ったの?」
赤葦に掴まれてる私の手首が小さく痛む。
いつもより低い声に首を傾げる。
…何で、テツが出てくるの?
「ごめん、話が見えない。何言いたいの、そして手を離せ」
「黒尾さんにもAからキスした?」
私をバックハグする赤葦が、
「…俺の時みたいに。」と耳を打つ。
・
「…いや、何言ってんの。彼氏とか嘘だわ」
「…………は?」
「わかってたでしょ、嘘って。」
「…黒髪で家族同然って黒尾さんしか、」
「何言ってんの1年前の研磨だよ」
アホか。口に出さず赤葦の手を払って
愛用モップをようやく手に入れる
……赤葦は何でそんな疲れた目、してんの
「はぁ……紛らわしいな、嘘か」
「当たり前だ、ほら、行くよ」
「じゃあ黒尾さんとキスしたのも嘘なんだよな」
「……!!」
ビクッと肩を揺らすと、赤葦のホッとした嬉しそうな顔が、どんどん曇る
……何でこいつ、知ってんの
「……A?嘘、なんだろ…?」
「…誰に聞いたの」
「…は、」
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おかか - めっちゃ面白かったです!素敵な作品をありがとうございました!!!! (2020年7月11日 0時) (レス) id: 0ecde9d0b0 (このIDを非表示/違反報告)
妃菜(プロフ) - ただのルートさん» そんな!私が足引っ張りそう…待ってるね! (2019年9月28日 16時) (レス) id: 2595538c15 (このIDを非表示/違反報告)
ただのルート(プロフ) - 妃菜さん» 妃菜ちゃん最後まで見てくれてありがとう……!妃菜ちゃんにコメント貰えて本当に嬉しいです!! そっちの方も一緒に頑張ろう!妃菜ちゃんの足引っ張らないようにするからもう少しだけ待っててね!(´△`) (2019年9月28日 14時) (レス) id: 218d49cba4 (このIDを非表示/違反報告)
妃菜(プロフ) - お姉ちゃん完結おめでとう!この作品も、今までの作品も面白かったよ!あれも頑張ろうね! (2019年9月28日 7時) (レス) id: 2595538c15 (このIDを非表示/違反報告)
ただのルート(プロフ) - 蒼音イオ@ゴリラ同盟さん» 待って、イオちゃんが来てくれるなんて嬉しすぎるサプライズ…ッ!最後まで見てくれてありがとう!イオちゃんに作品好きだと思って貰えるとか光栄すぎる、本当に。イオちゃんの応援は百人力です!(涙) あぁぁ、また頑張るからその時はよろしく!( ´ ▽ ` ) (2019年9月27日 23時) (レス) id: 218d49cba4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ただのルート | 作成日時:2019年9月20日 18時