裏マネの業務。 **

46. ページ46

、








…………物凄く、邪魔。




朝練が始まった体育館で思う事はそれ。


視線が私にグッサリ刺さる。












「Aちゃんってば、モテ期〜？」



「木葉と赤葦なら赤葦がいいよ！」



「新調した眼鏡見てるんですよ、あの2人」













それとね、雀田さん。赤葦もなかなか厄介なので私はどっちもどっちかと思われます。




…ていうか、赤葦は良いけど何で木葉さん？















「(地味に怖いんですけど……)私、何かしました？」



「してないと思うよ？」



「木葉も見てるって事は…やっぱり、」















きゃ〜！と控えめに楽しそうに笑う天使2人に挟まれて、私はもう何も言えまい。




絶対あの目はそうじゃないだろうけど、この2人が楽しいならその手の誤解を受けても構わない




どうせ趣味疑われるの木葉さんだし。














・









「お、やっと出てきた。お前遅くね」


「木葉さん……。」











朝練後、最後に更衣室を出るとドアの前で壁にもたれかかり胡座をかいてる木葉さんを発見。




え、何。まさか本当に告白でもされるの？最近なかった罰ゲーム告白か。













「何、してるんですか。」



「お前待ち。おせーわ何してたんだよ」



「更衣室の、整理とかを」



「はぁぁ…ご苦労サマなことで」
















バカにされてるのか憐れまれてるのか。



イラッとしたが殴るな私。殴ったらまずい。












「お前さぁ、昨日キスマーク付けてたじゃん」




「………は！？」




「ここら辺。首筋に二ヶ所」













立ち上がった木葉さんはオモチャを見るような、楽しそうな目で私の首筋を人差し指で撫でた




…この人にもバレてたのか。あの野郎…












「それって、赤葦に付けられた？」


「…違います、虫刺されです」


「じゃ、何で朝キスされてたワケ？」












ニーっと笑う木葉さんが憎たらしい。


眼鏡越しで睨もうと意味ないのはわかってんだけど





(……見られてた、)















「やるじゃねーか、不審者マネ」


「…………まだ何も言ってませんけど？」

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