裏マネの業務。 **

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「っ初対面ですよね、私達？」


「いや毎日会ってるだろ」


「知りませんけど。」


「…何で、黒尾さんといるの。Aは」













あ、くっそ名指しにされた。



やっぱバレてるじゃん…。て、その事に黙るしかない私。



テツの野郎、木兎さんと木葉さんと井戸端会議してるし。















「なに。俺に言えない理由？」



「ん？あぁ、理由考えてたんじゃなくて」



「逆に何考えてたんだよ」














寧ろお前は何で苛立ってんだよ。


昨日顔勝手に見られた私怒るべきだろうが。














「……赤葦はさ、私に何かないの。言う事」



「…あぁ木兎さん達には話してないよ顔の事」



「ありがとう、そうじゃねぇわ」















いや話してたらタダじゃ済まさないけど。



なんかもっと…こう、顔に関してのコメントとか！なんて悶々とする私にほくそ笑む赤葦。











「言っただろ、顔がどうとかじゃないって。まぁ興味があったのは本当だけど」



「素直なことで。」












もう呆れるしかない。それよりテツ回収して早く眼鏡屋行こう…。



後ろを向く私の腕を掴んで引き寄せて、ふ、と赤葦がその低めた声で耳を打つ。















「俺は変わらずAが好きだって、言っただろ」




「……っ！ちょ、離せこの癖毛！」



「癖毛。」
















毛を逆立てて赤葦を睨みあげると、一瞬キョトンとした後くつくつ笑い出した。



え、何なの？ぶっ飛ばされたいの？












「メガネ越しでいつもそんな顔してたのか」



「…してたけど何か？」



「いや別に。少し可愛いと思っただけ」



「あぁそ……うぇ？」














本当、何だこいつ。ちょっとテツ！お前ボディーガードとか言って付いてきたじゃん！



腕掴まれてんだけど？ボディをガードしてよこのトサカ…！














「で、聞きたいんだけど」



「何ですか…」



「……黒尾さんと、何でいるの？」



「…は？」
















問い質す赤葦の目が真剣なのは何でだろうか。

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