岩ちゃんの彼女やめなよ **

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「もー、元気良いなぁ」



「私の取り柄ですよ！」



「はいはい」


















ふへっ、て笑えばデコピンを食らう。








これ痛い方じゃないですか。おデコが微妙に赤くなるやつじゃないですか……！！





















「Aちゃん、好きでいなよ。岩ちゃんのこと」







「……何ですか、急に」











痛みに悶絶する中、念を押される。













「俺見ちゃったんだよね。岩ちゃん、胸ポケットにストラップ大事そうに入れてるの」
















ストラップと言えば私の中にあるのはあのお揃いのストラップ。






……………それって。




















「岩ちゃんもまだAちゃんが好きだよ」

















二人とも不器用なんだからって及川先輩に笑われる。














好きじゃないっていうのはやっぱり嘘だったんだ。






いや、それよりも嫌われてなかった…………
















安堵に満ちる私の背中を押す及川先輩。









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「ここまできて俺まで振ったんだから、頑張りなよ」














「………………っはい！」




















及川先輩の激励は最も効果的だった。

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