岩ちゃんの彼女やめなよ **

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、





別れた。


振られた。



好きじゃないって言われた。






なのに。

















「……岩泉さんの思わせぶり」



「あ？」



「いえ、何も！」













いかんいかん。何でも口に出すの良くない。



味噌ラーメンを頬張りながら悟ると、隣からラーメンとは違う良い香りが。














「……餃子」















匂いの正体は岩泉さんの餃子だ。


美味しそう。







…………だけど今追加注文したら間違い無く味噌ラーメンでお腹いっぱいになりそう。
















(……ん、餃子はまた今度！)











そっぽ向いて我慢を決め込む。


…と。












「…おい、」


「何ですか」







「こっち向け」


「今は無理なんです！」




「向け」


「………」















何故こうも3年生は威圧感があるのでしょう。後輩の私は逆らえません。




仕方なく振り向くと口に箸が入れられる。



















「ったく、ほら。餃子食いたかったんだろ」

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