モブだって可愛いだろうが **

21.モブだって再び色々かます ページ21

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快晴が広がる屋上でバチコ────ッン!!!!というスパイクが決まるような音がした。










私はただモブだって少しは女の子扱いに憧れるなーって思ってただけで決して。


















「あ、ごめん。咄嗟に手が出た…」




「……頭突きの次は顔面ビンタか。」




「いやごめん。条件反射でつい」



















決して、こういう事を望んだわけじゃない。






















「……大丈夫？」





「…ああ、平気。」





「すっごい顔の真ん中赤いけど。」



















頬ではなく顔の中心を叩いたおかげで、顔の真ん中あたりが真っ赤。









申し訳ないけど正当防衛だから。





















「痛そう……あ、やったの私か。」





「思ったより平気だから。」





「いや涙目だよ何で嘘吐くの」


















此の期に及んで強がる赤葦にツッコむ。







そもそも私にヒロインっぽい力加減なんてできるわけがない。当然こうなるわ。















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「……そもそも、何で私？梟谷マネージャーズの2人ならわかる」






「突然だな。」





「それはお互い様だ。試合で私がよく相手校に呼ばれる異名知ってる？」





「''唯一無二のモブマネ''だろ」




「格好良い風なのが腹立たしさ倍増だよ」



















モブとマネージャーくっ付けた上に略して、この呼び名の出処はどこだ。




















「…じゃなくて！私は自他共に認めるモブなんです。赤葦とは違うんだよ。」

















平々凡々で、注目されるわけじゃない。











モブとモテ男の恋愛のありえなさは木兎さんが数学で満点を取るレベルだ。あの赤点常習犯めが。



















「だから…………いだぁっ!!」












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