モブだって可愛いだろうが **

02.モブだって手伝い手を欲してる ページ2

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「白福、ボール俺持ってく」



「小見ありがと〜。珍しく優しい〜」















そんなほわほわ空間を傍らに、私と木葉さんの視線の間に火花が散る。















「…いいか？お前はまだ余裕がある。だからそのボールはお前が持ってけ」






「残念ながら8個も抱えてると、最早屈んでボールを取れないので木葉さんお願いします」





「それならこうするしかねえな…木兎、そこにあるボール乗せろ！」
















私と木葉さんの真ん中にあるボールを拾った木兎さんが、何を思ったのか私の方へボールを積み上げた。













…………いや待て、木葉さんは私より抱えてるボール数2個少ないのに何で私？















「……何で積み上げるんですか」



「え、でも乗せろって」



「男子の木葉さんじゃなく、何で私なんですか…」



「あー…なんか、木葉より逞しいから！」


















んー…それって理由になってない！




私木葉さんほど筋肉質な体してませんが。
















「あ、雀田さん。ビブス俺片してきますよ！」



「ありがとう尾長！助かるー！」



「いえ、当然なので…っ！」
















………………ああいうのは可愛い人のみに限るんだな。モブは自分でいそいそ片すしかない。














再び悟った私は、こっくり頷いて倉庫に向かった。

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