モブだって可愛いだろうが **

27.モテ男だって真顔で動揺する ページ27

、












ー赤葦side










「休日に男3人って、どうなんだよ」




「別に楽しくねぇ？」




「絵面に華がない。」

















滑り止めやら何やら買うために集まった俺と木葉さんと木兎さん。


















「あー、せめてアイツがいれば違ったかもな。用事で来れないだとか何とか」





「A？え、変わんないだろ」





「木兎さん。それ失礼ですよ」


















木兎さんにさり気なく注意するけど2秒で忘れるんだろうな。








というか、Aがこの場にいたらまた倉庫内で叫ぶネタになるかと思うと
















.













「ん？なんか赤葦楽しそうだなぁオイ！」




「え、何？かわい子ちゃんいた？」




「思い出し笑いです」




「おまっ…一瞬で真顔に戻んのな」



















スンッ…と、すぐに表情を正せば木葉さんに感心したような目を向けられる。










だけどその顔のまま、俺は足を止める。













.












死角から何か言い合いながら出てきた相手たちも俺たちを見て目を見開く。




















「「あ。」」





















その第一声さえ声が揃うふたり。









今は自分がポーカーフェイスで良かったと切実に思う。



















「…何してるんですか？」

















用事がある、と言ったAが何で黒尾さんといるんだ。

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