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『これ､持っていって』
Aは大きめの瓶に入った沢山のクッキーをグルッペンに渡した｡
『暇な時にお召し上がり下さい』
gr「ありがと……」
tn「他のメンバーは任しとけ､な?」
gr「あぁ､頼んだぞ……」
sya[グルちゃん……]
gr「折角また会えたのに急ですまんな､シャオロン」
sya[ええよ｡還る前に会えて良かったわ……]
一通りの挨拶を終えると､グルッペンはクッキーが入った瓶を抱えて黒いゲートを開いた｡
『グルッペンさん､いってらっしゃい』
gr「っ……あぁ」
禍々しい黒い渦が巻いたゲートに彼は入っていき､ゲートと共に彼は消えてしまった｡
gr「待っとけよ､A……」
─
グルッペンを見送った彼等は屋敷に戻った｡
兄さんは今日のメニューを考え､しんぺい神は薬草に水撒きをし､くられ先生は自室で魔法道具を考えている｡
トントンとショッピはAの代わりに畑の世話をし､エーミールは書斎で調べ物をし､ゾムはエーミールが危ない事をしていないか見張り､ロボロは新たな情報がないか風の噂を聞いている｡
そして､Aと吸血鬼は彼女の部屋にいた｡
カーテンを閉めて､仄暗い部屋でポメラニアンの姿だった彼は元の吸血鬼の姿に戻っていた｡
sya「カーテン閉めんでも良かったのに……」
『吸血鬼さんの服を作ってあげようと思って｡どのような服がお好みですか?』
sya「……オーバーオール」
『オーバーオール……色は?』
sya「黄色……」
吸血鬼の要求に答えるように杖を振るって黄色いオーバーオールなどを作ってあげた｡
『他に何か……?』
sya「……赤のニット帽」
『ニット帽……暇潰しに作りましょうか』
Aはフェニックスの羽毛と鉤針を出してニット帽を編み始める｡
sya「それは魔法で作らないんやな……」
『フフッ､それグルッペンさんにも同じ事を言われたよ｡魔力で抑えながら編まないと折角のニット帽が燃えて台無しになるからですよ｡吸血鬼さん､頭の大きさを計らせて下さい』
吸血鬼の頭を計って､糸状にした羽毛だった物が徐々に形になっていく｡
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四つ葉クローバー(プロフ) - 月影さん» 分かりました｡了承致しましたので､コメントを消して構いません｡ (2021年1月26日 13時) (
レス) id: eb38c2033c (このIDを非表示/違反報告)
四つ葉クローバー(プロフ) - 月影さん» わざわざありがとうございます｡ (2021年1月26日 13時) (レス) id: eb38c2033c (このIDを非表示/違反報告)
月影(プロフ) - コメント失礼します。大好きなお話なので失礼ながらTwitterをフォローさせて頂きました。((コメントでお知らせするような事じゃないのにコメント枠を使ってすみません…。 (2021年1月26日 12時) (レス) id: a849c9dada (このIDを非表示/違反報告)
四つ葉クローバー(プロフ) - (名前)ユリさん» ありがとうございます｡遅い更新ですが､応援宜しくお願い致します｡ (2021年1月16日 6時) (レス) id: eb38c2033c (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ユリ(プロフ) - とても面白くて、見入ってしまいました！続きの更新待ってます！ (2021年1月16日 0時) (レス) id: e736ebf83c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四つ葉クローバー | 作成日時：2019年5月26日 12時
