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彼は宣言通りに扉近くで待機してくれた｡
それを見てからAはチェストに触れた｡
すると､触れたチェストの前に液晶の薄い板が2枚現れ､指先で動かしていった｡
ｸﾛｳﾘｰ｢……それは一体､何をしているのですか?｣
『チェストの中身と自身の持ち物を入れ換えているのです｡不必要な物をチェストに仕舞って､必要な物を手持ちに入れているのです』
ｸﾛｳﾘｰ｢……不思議ですね〜｡貴女も魔法が使えないんですよね?｣
『はい｡だから使えない代わりに魔法のような技術を持っているのです｡その魔力……?がなくても道具があれば魔法に似た能力が使えます』
ｸﾛｳﾘｰ｢どんな能力があるのか気になりますね〜｣
話していくうちに準備が整い､クロウリーの元へと戻った｡
ｸﾛｳﾘｰ｢もう宜しいので?｣
『はい』
ｸﾛｳﾘｰ｢では､行きましょう｣
収納部屋を出て､鏡がある踊り場へと向かい､ツイステッドワンダーランドへ再び飛び込んだ｡
─
あの時とはまた違い､A達以外は誰もおらず､2枚の鏡と浮遊する黒い棺が静かにあった｡
ｸﾛｳﾘｰ｢あの少女は外にある古い寮にいます｡申し訳ありませんが､私は別の姿に変身して様子を伺います……｣
『それは構いませんが､出来れば地図か何かありませんか?地図なしで向かうのは流石に不安で……』
ｸﾛｳﾘｰ｢これはこれは､失礼しました｣
クロウリーは鴉の彫刻が飾られた鍵のようなステッキをカツリと床を突いて鳴らした｡
するとAの目の前に古い巻物が浮遊していた｡
その巻物が開かれると､其処には絵本のような城や小さな建物やコロシアムのような建物が描かれていた｡
『これは?』
ｸﾛｳﾘｰ｢綺麗な絵でしょう?この学園ですよ｣
『素敵な学園ですね』
初めて見た学園の建築物を彼女は素直に褒めた｡
ｸﾛｳﾘｰ｢ではまずは正面を出て……｣
彼はAが持っている地図に自身の指先に装飾された爪で指し示しながら道順を軽く説明し始めた｡
ｸﾛｳﾘｰ｢…………と､こんな感じですが分かりましたか?｣
『はい､ありがとうございます』
ｸﾛｳﾘｰ｢では､変身薬を……｣
クロウリーは肩に掛けていた上着から1つの瓶を取り出した｡
その瓶の中身を飲み干すと､彼は1匹の鴉へと姿を変えたのだ｡
『わぁ……!凄い……!!』
ｸﾛｳﾘｰ｢そうですか?｣
『はい､私の世界では薬で別の姿に変身するものはありません｡ただ､別の方法で変身出来ますが……この話しはまた追々にしましょう』
.
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紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2023年4月7日 0時) (
レス) @page40 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
四つ葉クローバー(プロフ) - runvaさん» ありがとうございます｡自分のペースでこの作品を進めていきますので､応援宜しくお願い致します｡ (2021年12月31日 14時) (レス) id: eb38c2033c (このIDを非表示/違反報告)
runva - 初めまして。マインクラフターの皆さんが出ている作品で長めのものは少ないためありがたいです！ 四つ葉さんのペースで更新頑張ってください。応援しています。 (2021年12月31日 14時) (レス) id: b1b697b532 (このIDを非表示/違反報告)
四つ葉クローバー(プロフ) - 雪さん» ありがとうございます｡ゆっくりですが､頑張って更新していきますので､応援宜しくお願い致します｡ (2021年9月30日 18時) (レス) id: eb38c2033c (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 初めまして。面白いです。更新頑張ってください。応援しています。 (2021年9月30日 18時) (レス) @page9 id: 4b6a02972f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四つ葉クローバー | 作成日時：2021年9月25日 16時
