0-18 困惑アムネシア! ページ20
彼の言葉を聞いて頭を抱えてしまった｡
『あのですね､クロウリーさん……住む所を提供するのはとても良い判断です｡でも､勝手も何も分からない場所で1人でいるのはとても不安で心細いものです｡土地勘がないのではなく完全な異世界で何がその世界では日常的であるかも分からないのですよ?先程のクロウリーさんみたいに､あの魔物を倒してもいい敵なのか保護対象なのかさえ分からなかったでしょう?それと同じようにその子も困っているのではありませんか?』
思った事を伝えるとクロウリーは考える素振りを見せた｡
すると､
ｸﾛｳﾘｰ｢貴女の話を聞いて､あの少女について少し疑問が湧きました｣
『えっ?』
ｸﾛｳﾘｰ｢実は……｣
彼は異世界から来たであろう少女について話し始めた｡
─
クロウリーは誤って来てしまった少女をあるべき場所へと帰そうとしたが､それは叶わず､何処から来たのかを少女に訪ねると､聞いた事のない地名を返答された｡
ｸﾛｳﾘｰ｢……聞いた事のない地名ですね｡私は世界中から遣って来た生徒の出身地は全て把握していますが､そんな地名は聞いた事がない｡1度図書館で調べてみましょう｣
彼は黒髪のショートボブのサイドに黒いリボンを着け､ナイトレイブンカレッジの式典服を着た少女─ヒメと共に図書館へと向かった｡
ﾋﾒ(夢みたい!まさかアタシがあの人気アプリゲーム『ツイステッドワンダーランド』の世界の監督生になれるなんて……!)
ヒメは肩を震わせてニヤつく口元を手で隠した｡
ﾋﾒ(ちゃんとストーリー通りに動いているし､台詞も同じ……!このまま進めばストーリー通りに監督生になってアタシもナイトレイブンカレッジの唯一の女子生徒……紅一点!つまり､アタシはこの学園の愛されヒロインになれる!!)
ﾋﾒ｢…………フフッ｣
ｸﾛｳﾘｰ｢…………｣
彼女は思わず嬉しそうな声を漏らしてしまった｡
その嬉しそうな声にクロウリーは疑問を抱いたのだ｡
後ろを振り返らず､持っていた手鏡で様子を見るとヒメは高揚に満ちた顔が映ったのだ｡
─
ｸﾛｳﾘｰ｢普通なら絶望的な状況にも関わらず､あのように高揚感に満ちた顔をするのは可笑しいです｣
『そうですね､それに知らない場所で行き成り火事現場に出くわしたのですから､もっとこう……焦ったり､恐怖を抱いたりする筈です｡その少女と別れた際､もう少し傍にいて欲しい行動や､不安を抱いた感じはありませんでしたか?』
.
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紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2023年4月7日 0時) (
レス) @page40 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
四つ葉クローバー(プロフ) - runvaさん» ありがとうございます｡自分のペースでこの作品を進めていきますので､応援宜しくお願い致します｡ (2021年12月31日 14時) (レス) id: eb38c2033c (このIDを非表示/違反報告)
runva - 初めまして。マインクラフターの皆さんが出ている作品で長めのものは少ないためありがたいです！ 四つ葉さんのペースで更新頑張ってください。応援しています。 (2021年12月31日 14時) (レス) id: b1b697b532 (このIDを非表示/違反報告)
四つ葉クローバー(プロフ) - 雪さん» ありがとうございます｡ゆっくりですが､頑張って更新していきますので､応援宜しくお願い致します｡ (2021年9月30日 18時) (レス) id: eb38c2033c (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 初めまして。面白いです。更新頑張ってください。応援しています。 (2021年9月30日 18時) (レス) @page9 id: 4b6a02972f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四つ葉クローバー | 作成日時：2021年9月25日 16時
