10話 魔女の勧誘 10-1 ページ32
あれからショッピは大分くられ先生に慣れてきた｡
試しに彼が「血を一滴貰っていいかな?」と訪ねても「いやッスよ」と返せる程､ショッピは此処に慣れてきた｡
ni「ショッピ君､くられ先生に大分慣れたね」
syp「逆にしつこいッス」
そんな時､Aとグルッペンが出掛ける準備をしていた｡
syp「Aさん達､どうしたんでしょうか?出掛けるにしては妙にピリピリした雰囲気で……」
ni「……多分､君の仲間をまた見付けたんやろな」
syp「!」
兄さんを見上げていると､Aが此方に来た｡
『今から君の仲間を助けに行くけど､ショッピ君はどうする?』
syp「……待ちます｡多分､外の人にも混乱して危害を加えるかもしれないから」
『…………では､兄さんの手伝いをしてあげて?』
syp「うん｡早く帰って来て下さい……」
『えぇ､成る可く早く帰るよ』
ショッピの頭を撫でてからA達は出掛けた｡
─
gr「今度は何の噂を聞いた?」
『……子供が屋根裏に閉じ込められている噂よ｡その子供は不思議な乳白色の瞳をして､人ならざるモノが見えているって』
gr「恐らく､あの子だな」
グルッペンは同じ牢獄にいた少年を思い出す｡
gr「あの子も不思議な瞳をしていた｡最初は白目で見えないと思ったが､俺達の様子をジッと見ていた……」
『噂好きの妖精も驚いていたよ｡白目なのに人間だけでなく私達に気付いてたって……』
Aが言った特徴とグルッペンが見た特徴が一致した｡
そして目的地に辿り着き､屋根付近を見上げる｡
『……今回は家主には会わない』
gr「何故だ?」
『妖精達によると､その少年は魔力があって蝶を呼び寄せるの｡此処の家主は珍しい蝶を簡単に捕まえて売り飛ばす事を思い付いて､彼を屋根裏に閉じ込めたみたい』
gr「……あの子を金儲けの道具だと思ってるから､当然手放さんだろうな」
『だから､直接本人に会いましょう』
gr「おぅ」
Aは杖を取り出して少年がいる屋根裏へと飛んだ｡
??「!?」
其処には指に蝶を乗せた10歳位の少年が驚いた顔で此方を見ていた｡
『……』
食事以外何もしてあげていなかったのか､少年の茶髪は女の子のように長く伸びていた｡
gr「エーミール､やはり貴方か……」
em「!」
グルッペンの姿を見ると､少年は彼の後ろに隠れてしまった｡
gr「エーミール､彼女は俺達の味方だ」
em「…………」
グルッペンの背中越しにAをジッと見上げる｡
すると彼女の肩や頭などに室内にいた蝶達が留まる｡
.
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四つ葉クローバー(プロフ) - Rainﾚｲﾝさん» 初の作品でしたからこんなものだと思いましたが,やはり悔しいですね.でも順位を気にせずお気に入りや評価をして気に入っていただける読者様がいらっしゃると思えば,自分にとって最高順位であります. (2020年6月7日 14時) (
レス) id: eb38c2033c (このIDを非表示/違反報告)
Rainﾚｲﾝ - え、過去最大30位？(;´･ω･)σ なにそれ･･･(*´∇｀*)ﾅﾆｿﾚｵｲｼｲﾉ? (2020年6月7日 13時) (レス) id: cc7660b0c0 (このIDを非表示/違反報告)
猫城(プロフ) - 四つ葉クローバーさん» 魔嫁の世界観好きなので、こういう作品あるとテンション上がります(笑)これからも応援してます！ (2019年5月27日 12時) (レス) id: c9e0e83b86 (このIDを非表示/違反報告)
四つ葉クローバー(プロフ) - 猫城さん» はい､存じておりますが､人外とか幻獣とかはウツペディアで調べております｡ (2019年5月26日 23時) (レス) id: e3886e18fa (このIDを非表示/違反報告)
猫城(プロフ) - 四つ葉クローバーさん» もしかして、魔法使いの嫁知ってます？ (2019年5月26日 23時) (レス) id: 9789a8f487 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四つ葉クローバー | 作成日時：2018年12月19日 21時
