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まだ眠っている竜の獣人をジッと見つめる｡
gr「遅れてすまなかった……｡だから早く起きてくれ」
─
竜の獣人を救出してから1週間｡
syp「っ……」
彼が目を覚ました｡
ライトパープルの瞳で辺りを見回すと覚えのない天井が見え､薬品の匂いが鼻を掠める｡
ni「あ､目が覚めましたか?」
syp「だ､れ……?」
ni「俺は兄さん｡この屋敷の家事全般をしているエルフや」
syp「ゃし､き……?」
ni「あぁ｡君をあの研究所から救ったんやで?」
syp「ぁ……」
研究所と聞いて､暗く冷たい地下の牢屋に押し込まれて麻酔で抵抗も出来ない状況で血をちょっとずつ抜かれた光景を思い出した｡
ni「大丈夫や､あの研究所は火事で燃えたし研究者達は罰せられたから……」
syp「ほんま､スか……?」
ni「ホンマや､やから安心しぃ……」
兄さんは安心させるように竜の獣人の頭を撫でてあげた｡
ni「今から家主を呼ぼうと思うんやけど､大丈夫かな?」
syp「っ……はぃ」
ni「待っててな」
濃い紫のイヤリングに触れた｡
ni「Aちゃん､竜人君が目を覚ましたよ」
《本当!?良かった……》
ni「うん､ぺ神と彼と一緒に来て下さい」
《分かった》
ni「……もう少ししたら家主が来るから」
syp「ぅ､ん……」
少し不安げに待っていると､部屋に3人入って来た｡
『おはよう､竜の獣人さん』
sn「気分はどう〜?」
最初の2人には何も答えなかった｡
だが､次に来た人物に竜の獣人は驚いていた｡
syp「グルッ､ペ､さ……!」
gr「ショッピ……」
グルッペンの姿を見て､彼は上半身を起こしたが､
syp「っ…………!?」
急な目眩が襲い掛かり､またベッドに横になった｡
sn「まだ横になった方がええよ」
『貧血による目眩ね｡暫くは安静だよ』
syp「っ……ッス」
弱々しく答えて目眩が治まるのを待った｡
『私､あさりのお味噌汁を作ってくるよ』
sn「そうやね〜､あさりには鉄分が豊富だからね〜」
ni「俺も手伝うよ」
部屋に2人出て行き､グルッペン達が残った｡
syp「グルッペ､さ……ぁの」
gr「あぁ､話をしよう｡実はな……」
彼女がグルッペンを落札した事､トントンを救出した事などを話した｡
syp「トント､さ……無事だっ､んスね」
gr「あぁ､彼女のお蔭だ……」
syp「トン､ンさん､は……?」
gr「天界に還った｡現世は天界に比べて汚れてるからな……」
syp「そぅッスか……」
gr「……何時かまた会える」
syp「……そぅッスね」
.
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四つ葉クローバー(プロフ) - Rainﾚｲﾝさん» 初の作品でしたからこんなものだと思いましたが,やはり悔しいですね.でも順位を気にせずお気に入りや評価をして気に入っていただける読者様がいらっしゃると思えば,自分にとって最高順位であります. (2020年6月7日 14時) (
レス) id: eb38c2033c (このIDを非表示/違反報告)
Rainﾚｲﾝ - え、過去最大30位？(;´･ω･)σ なにそれ･･･(*´∇｀*)ﾅﾆｿﾚｵｲｼｲﾉ? (2020年6月7日 13時) (レス) id: cc7660b0c0 (このIDを非表示/違反報告)
猫城(プロフ) - 四つ葉クローバーさん» 魔嫁の世界観好きなので、こういう作品あるとテンション上がります(笑)これからも応援してます！ (2019年5月27日 12時) (レス) id: c9e0e83b86 (このIDを非表示/違反報告)
四つ葉クローバー(プロフ) - 猫城さん» はい､存じておりますが､人外とか幻獣とかはウツペディアで調べております｡ (2019年5月26日 23時) (レス) id: e3886e18fa (このIDを非表示/違反報告)
猫城(プロフ) - 四つ葉クローバーさん» もしかして、魔法使いの嫁知ってます？ (2019年5月26日 23時) (レス) id: 9789a8f487 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四つ葉クローバー | 作成日時：2018年12月19日 21時
