私に一番合わない言葉【降谷零】

38話-フラグとしか思えない- ページ39

【風見さんへお仕事お疲れ様です。なんと二廼ちゃんとは私知り合いでした！降谷さんは狙われてないみたいです！！やった！話は変わりますが、降谷さんと友達と旅館なうです】

葉柄からメールが来た。
携帯を覗き、内容を見たこっそり二人を応援していた先輩方。
先輩方は歓声をあげていた。それにしてもあの二人が思惑通り引っ付いてくれて驚いた。
「葉柄の方は気づいてなかったとおもってたがな！」
「案外心の中では思っていたのかもしれませんね。あと携帯を覗くのはやめて下さいプライバシーの問題で訴えますよ」
そう言うとチェッと拗ねる先輩方。
葉柄も大変だな、これは。

「へっへへー、見てください、安室さん」
「ん？って風見とメールしてたのか…」
零さんが携帯の画面を見て言う。
「楽しんで来てください。ですって！楽しみます！」
そう言って携帯に向かいてを合わせる。隣にいる零さんは笑っていた。
「安室さんとAさんは仲いいですよねー！」
「ちょっと園子！」
前の席から園子ちゃんが顔を出す。蘭ちゃんはそれを静止すべくつとめている。
そんなに仲良く見えるだろうか？付き合ってまだ数ヶ月だけしかたってないしまだキスすらしていない…私恋人としてどう思われているのだろうか…
とりあえず前に座っている2人に怪しまれない為そんな事ないよと言おうとするが零さんによって阻止された。
「そうですね。最近付き合い始めたんですよ。だから一緒にいける事が嬉しくて…」
「そうですか！ではお2人は同じ部屋で良いですか！？」
零さんはこれを狙っていたのか勿論と答える。仕事はやりやすいが何をしてくれるんだろうか。
園子ちゃんも園子ちゃんだ。男女が同じ部屋で止まるなんてフラグにしかすぎない。
楽しみなはずの旅行が少し緊張感のある旅行にかわった瞬間だった。

「着いたー！」
「わぁー！広い！」
子供達ははしゃいでいる。それもそうだ。日本らしさのある旅館なのだ。
「Aお姉さん！早く早く！」
ぼーっとしていたらいつの間にかおいて行かれていた。諦めよう。連れて来てくれたのに部屋のメンバーの文句は大人としていけない。と、思いたい。

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