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23話-恋と言う名の雑念- ページ23

「で、話って何かな?」

そう言うと晴の方がビクリと震える。そんなにまずい内容なのか…?

「ずっと、考えていたんだ。お前ももう26だろ?その、結婚とか…」

みるみるうちに顔が赤くなる晴。しかし私は動揺せずに言った。

「結婚って、まだ付き合ってもないじゃん」

その事がおかしくてクスクスと笑ってしまう。
そんな先まで考えていたんだなと。

「う…じゃあ付き合ってくれるか?」

晴は駄目元できいてくる。でも答えは

「ごめん。晴が考えている通り私は晴とはいい親友でいたいから。」

そう言うとそうか…と言ったあと

「じゃあこれからも親友としてよろしくな、A」

そう言って手を差し出したので、わたしはその手をしっかりと握った。


その頃…
俺こと降谷零はAの部屋で待っている。
駅に行くって言ってたから結構遠いところから出勤しているのだろう。
Aの家、確かに徒歩で駅にいける位だもんな。

「もう10時か…」

時間が立つのは早いと思い、もう年だと実感する。
この年になると結婚の事とかも心配しなくてはならない。
結婚…
脳裏にAの姿がよぎる。
やっぱり俺、知らない間に恋してんだなあ…

「こんな年にもなって…な」

Aは俺の事をどう思っているのか…考えるだけで怖い。

童顔のおっさん?
それとも口うるさい上司?

思われている事を考えると悲しくなる。自分で思ってなんだが童顔はきつかった。

「帰りましたよー」

「おかえり…どうだった?」

そう俺が言うと今度の任務についての相談ですと言った。

「嘘。一瞬戸惑いがあった。告白か何かだろう」

「はは、やはり降谷さんには敵いませんね」

様子とスッキリ終わらせたつもりなのにあの子と気まずいと顔に書いてある。

「で、断ったんだな。俺はお似合いだと思うが」

思ってもいない事を言ってみる。
しかしAには年の離れた俺より同年代のあいつの方が良いだろう。俺の言葉は諦めたようでもあった。

「いえ、私に晴に対するそのような情は無かった。ただそれだけだったんです」

そうか…と曖昧な返事になってしまう。
いけない。恋心に囚われて他のことに手がつけられなくなったら終わりだ。
しばらくは忘れよう。

「あ、降谷さん泊まって行きます?夜も遅いですし」

この言葉を聞くまでは。

24話-楽しいお泊まり-→←22話-嫉妬-



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設定タグ:安室透 , 名探偵コナン , 降谷零   
作品ジャンル:アニメ
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箱折り(プロフ) - 夜大好き!さん» わかりました!読んでくれてありがとうございます!ナイトメア後にそういう関係にするつもりです!お楽しみに! (2017年8月14日 7時) (レス) id: b867574e97 (このIDを非表示/違反報告)
夜大好き! - すごく面白いです!でも早くそういう関係になってほしい!!更新、楽しみにしてます! (2017年8月14日 1時) (レス) id: e09e774fd8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:箱折り | 作成日時:2017年5月22日 18時

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