私に一番合わない言葉【降谷零】

15話-会いたくなかった- ページ15

「あっ、葉柄さんじゃないですか！」

…組織と絡むといろいろな人にかかわる呪いなのだろうか……
あの日から会わないようにしていたターゲット、原州さんと鉢合わせした。

「あー原州さんお元気でしたか」

世界一棒読みだろう。
降谷さんがバーボンとして麻酔銃でこの人を眠らせたんだから…

「そう言えばこの間はいきなり眠ってしまってすまない。迷惑をかけたでしょう。」

「いえいえこちらこそ連れが来てしまって勝手に帰ってしまって申し訳ございませんでした。」

言い訳を添えて謝罪をする。
あと眠らせた挙句資料盗んじゃってごめんなさいと心の中で言っておく。

「そう言えば、連れと言っていましたがこの間近くにいたあの金髪の方ですよね？いやあ、あの方も顔が整っているから貴方の恋人かと思ったら気が気でなくて…」

ブツブツと言っている間他の考えごとをする。
そう言えばベルモットもいるらしいからな…
バーボンは今組織として一番やばい事をしているらしいから関わったら普通の警察に私まで組織の仲間と思われてしまうだろう。
それだけは避けたいのでベルモットが事件を起こす前に渡しておこう。
この、綺麗なストラップ……

「………」

まてよ、むやみに捨てたりしたらそれこそ怪しくないか！？(今更)

「はあ、戻ろう…」

「あれ、戻っちゃうんですか！？」

そうだ、この人と話していたんだった。

「すみません用事を思い出しちゃって…」

早く切り上げないとこの人は永久に話していると思い、無理矢理だが話を終わらせる様にして戻って行った。

「あ、Aお姉さん大丈夫？」

「乗り物酔いか？俺薬持ってるぞ？」

そう言って子供達に心配される。良い子達だ、将来よく育つだろう。
そう思っていたら何やら推理クイズのカードがドアの前にあった。

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