こんな私が刀剣女士ですみませぇーん！【刀剣乱舞】 (ページ12)

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11話ページ12

夕餉が終わったあとお風呂に入った
こ、これ…さびないんですよね…？
ザンバラな髪の毛を上に団子にしまとめ
足をそっと湯につけてから全体をつけた

『うぅ〜、体にしみますぅ〜…』

薬湯らしくて体に効いている
これは体に良くていいですねぇ

その時

ガラガラと扉の開く音が聞こえた

『ま、まさか…！？』

小声で呟いた

｢ふ〜！ついに風呂だぜ！｣

一振、いや二振りの刀剣男士が入ってきた

ですよねぇ！！
うぅ、もうお嫁に行けません…。あ、でも、私なんか刀だしそもそも好きになる殿方なんておりませんでした…。って、それはそれで悲しいですよぅ…

咄嗟にタオルを体に巻いた
と、とりあえず一安心…？

｢ってかなんか誰かいねぇか？なぁみっちゃん！｣
｢確かに人影が…って！？あれAちゃんだよ！？え、僕らヤバくない！？｣

きづかれた

『ひぃいっ！す、すすすすみませぇん！い、今すぐ出ますので！』

｢お！やっぱりそうなんだな！別にいいんじゃねぇの？一緒にはいろーぜ！｣

た、短刀さんは元気ですね…
わ、私は…太鼓鐘さんが誘ってくれているので断るつもりは無いんですけど…燭台切さんが、怖いんです！

『あ、あのぉ…。燭台切さん…？た、確かに…性別が違いますけどぉ…、こ、断れないじゃないですかぁ！だ、だって…私、そんな友達いなかったんですからぁ…！』

｢ご、ごめんね怒ってる訳じゃなくて、その…｣

｢まぁまぁ、みっちゃん！とりあえず体洗うぞ！｣

燭台切が何かを言おうとしたが遮られた

『あっ、太鼓鐘さん！お背中流しましょうか…？と、言うより頭も洗っていいですか…？』

と、友達にやりたかったんですよぅ…！

｢お？いいのか！んじゃあ頼むわ！｣

『はいっ！』

｢なんで普通にいてられるの貞ちゃん…｣

『あは、あはは…』

そんな会話をしながら

『か、痒いところはありませんか〜…？なんて…』

｢ん〜、ないない、めっちゃきもちい！｣

『良かったですぅ！』

｢…なぁAその腕とか体の傷なんだ？｣

『はっ！す、すみません！！み、見せるつもりはなかったんですけど…。わ、私…昔から虐められてたんです。ダメ刀だって、石を投げつけられたり、体に落書きされたり、殴られたり、熱いものを押し付けられたり、…辛かったですけど、私が我慢すればみんな笑顔で、嫌われないので…えへっ』

｢そっか…｣
｢そうなんだね…｣

大浴場は広くて静かなのがさらに静かになった