Look at the sea ページ7
sideとしみつ
【世界に2人だけでいいよ】
生死を彷徨う人間をどちらかに導くのが俺の使命、だけど初めて、キミだけは俺のそばにいてほしかった
沢山の人が行き交う道で、キミを見つけて話しかけた
『あなたは誰？私、死んだんじゃないの？』
「俺はとしみつ、キミは佐倉Aだね、自ら死んだ人は地獄行きだよ」
綺麗な腕なのに、手首には無数の切り傷があるのが少しもったいない
『地獄なんだ、あぁ、短い人生だったな』
「ねぇ、俺Aのこと気に入っちゃったから、俺とずっと一緒にいようよ」
『私が地獄に行きたくなるまでならいいよ』
俺の一目惚れでキミとの生活は始まった
Aより先に起きて、綺麗な髪の毛を数えて腕にある歪な痣をなぞっていたり
俺の歌声で感動して流れた涙を舐めて、あまりにも泣くから吐息が乱れている姿を見て少し興奮してしまったり。
Aの柔らかくプルプルとした唇にキスを落として、体を重ねて、俺から離れられなくした。
退屈になったら、悪魔にでもなろうって話しもした
「ねぇ、知ってた？Aはまだ死んでないんだよ」
『ん？そうだったの？まぁいいよ、戻りたくはないからね』
気づかない振りでいいから、俺のそばにいて欲しかった
「ねぇ、Aはあっちの世界の空気で汚れないで、人の汚さに触れないで、俺以外の人を愛さないで、知らないでいて」
依存していたのは、俺の方だった
『どんな人がいても、私の手を繋いで離さないでね』
「世界に2人だけでいいじゃん、他になにもいらないでしょ？」
『としのそばに居たいよ、ずっと一緒にいてよ』
「Aが望むなら、全部消してあげる、真っ赤に染めてあげる」
『海を赤く染めてよ綺麗な血の色に』
「この世界にいる住人全て消してあげる、だから俺から離れないでね、醒めないでね」
俺がパチンと指を鳴らせば、隣を歩いていた人が消えた、同時に海が赤く染まった。
「ほら、できた」
『これで、2人だけ』
「もう離れない、離さないから全部忘れよう」
『とし、大好きだよ』
「俺は愛してるよ」
俺たちはお互いに依存している。
初めて会った瞬間に、パズルのピースがはまったように惹かれあったんだ。
世界に2人だけで過ごしていこう
他になんにもいらないから
でも、キミは悪魔になってしまった
「俺の罪は、キミに依存してしまったこと」
__
Look at the sea /おいしくるメロンパン
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ハレ(プロフ) - ライカさん» ライカさんいつもコメントありがとうございますめちゃめちゃ嬉しいです！！ぜひまたリクエストしてください！！ (2018年2月4日 9時) (
レス) id: bc997d4658 (このIDを非表示/違反報告)
ライカ - 続編も楽しく見てます！久しぶりに吸血鬼設定のお話が見れて嬉しかったです…！これからも楽しみにしてます！良かったらまたリクエストさせてください！ (2018年2月3日 23時) (レス) id: 88e2565bf1 (このIDを非表示/違反報告)
ハレ(プロフ) - ゆらのさん» ありがとうございます！！少し遅くなってしまうと思うのですが是非書かせていただきます！！これからもよろしくお願いします！ (2018年2月3日 20時) (レス) id: bc997d4658 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらの(プロフ) - いつも見てます！前作で書いていらっしゃった吸血鬼ものがみたいです！出来ればで大丈夫です！これからも楽しみにしてます！ (2018年2月1日 18時) (レス) id: 649eb1ff6b (このIDを非表示/違反報告)
ハレ(プロフ) - 豆腐［ 'ω' ］さん» ありがとうございます！今回は皆様の投票が1番多かった方でお書きしますが、みやかわくんを登場させたお話もつくりたいなぁって思ってるので是非書かせていただきます！！これからもよろしくお願いいたします！ (2018年1月19日 0時) (レス) id: bc997d4658 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハレ | 作成日時：2018年1月8日 1時
