ねぇねぇ、あのさ。【東海オンエア】

違和感 ページ24

sideA


エ「東京行くのオッケーしてくれてよかった」


えいくんの言葉に素直に頷けなかった

だって、なんか違うから

東京行くのも、ちょっと強引だったし

えいくんと一緒にいても、ちょっと楽しくない



一緒にコンビニで買ったあつあつのおでんを歩きながら食べてても頭に浮かぶのは

「あっ、だめ！だいこんはダメっ！それ熱いって！だめ！」

ってブサイクになるてつやさんだし



一緒にカラオケ行っても頭に浮かぶのは

「おい！お前も歌えって！」

って言いながらマイクを離さないとしみつくんだし



一緒に変顔してて笑ってても頭に浮かぶのは

「え、俺今真顔だったよ？そこで笑う？」

って泣き出すしばゆーさんだし



一緒にお酒飲んでても頭に浮かぶのは

「やっぱお酒って美味しいなぁ〜」

ってふわふわ笑うゆめまるさんだし



一緒に本を読んでても頭に浮かぶのは

「ねぇ、この話って実はね」

っていろんなこと話してくれる虫眼鏡さんだし



一緒に寝てるとき頭に浮かぶのは

「ほらこっちおいで、一緒に寝よ」

って腕枕してくれるりょうくんだし



東京に行く日になって気づいた

東海オンエアのメンバーが大好きなんだって


『ねぇ、えいくん、Aさぁ』


エ「あーー、Aと東京行けるのうれしいなぁ」


ね？ってこっちを見ないで言うえいくんが怖い

やだ、えいくんのそばにいたくない

って思った時にはもう遅くて、200メートルくらい先に改札がある

行かなきゃなんかって思った瞬間、後ろから聞こえてきた声



は「ねぇエイジ、これで満足なの？」



聞こえてるはずなのにえいくんは振り返らず私の手を掴んで進み続ける



『ね、えいくん誰か呼んでるよ』



エ「うるさいなぁ、黙って歩けよ」



こんなのやだ、えいくんのそばにいるのやだ



マ「Aも気づいてんだろ、隣にいるはずの存在はそいつじゃねぇって」




その言葉に足の止まるえいくん

今しかないって思ってえいくんの手を振り切ってかっこいい人のところへと走る



エ「なにすんすかしゃちょーとマホちゃん、Aの隣は俺っすよ？」



マ「お前さ、そろそろ夢からさめろよ」



は「Aちゃん行って、キミが思い出さなきゃいけない人たちは思い出の場所で待ってるから」



エ「行くな！！俺と東京へ行くんだろ？」



『えいくんごめん行かないと、みんなが待ってる、私の大事な人が待ってるの』



えいくんの制止を振り切って出口へ向かって走って行く

みんなに会いたい→←諦められるわけない

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