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覚悟はできた ページ16

sideりょう



いつも通り団子屋に行くと、人だかりができていた



「おい、どうしたんだ」



男「あぁ、昨晩のうちに店が荒らされてしまったみたいで中で人が死んでいるようなんだ」



嫌な予感がした、死んでしまったのはAさんじゃないのかって

人混みをかき分け店の中へ入る



「Aさん!!」



『りょう、さん』



店の中は昨日までの憩いの空間とは真逆に畳は斬り付けられ、窓は割られていた

店の中心には、誰かを抱きながら泣くAさんがいた




『朝、お店に来た時には既に荒らされていて、もうみんなが息絶えていて、文が置いてあったんです』



「文、見せてもらってもいい?」



【身分不相応な事はおやめなさい、惨めよ。りょう様と結婚するのは私でございますから】





だから政略結婚なんて嫌だったんだ

姉も兄も大切なものを奪われていたから



『町人の分際でりょうさんを好きになってしまったから、関係のない人を巻き込んでしまったのです、私のせいなんです』




泣きながら苦しそうに笑う彼女を俺の胸へと引き寄せ強く抱きしめる




「そんなことない、そんなことないよ

俺がAさんを好きなったんだ、恋仲になりたいと思ってしまったんだ

身分なんて関係ない、俺はAさんと一緒になりたい」




『ですが、身分違いの恋など叶うはずありません』



「叶えなくてもいい、あなたのそばにいられるのなら!

俺とあの世で一緒になる気があるなら今夜丘の上まで来てください、待ってます」




「とりあえず、片付けましょう」




『てっちゃん、とし、ざわくん、しばくん、ゆめくんのお墓を用意したいです。あの丘の上なら海が見えますよね』



海が好きだった彼らに、見せてあげたいんですってまた泣きそうに笑うから俺の家来を使って丘の上に墓を建てた




『ごめんなさい、私のせいでこんな目に合わせてしまって』




「じゃあ、俺は行くね」




やらなくてはいけないことができた

城に戻り女の部屋を開ける

手元にあの文を持って




女「りょう様、会いに来てくださったのですね」



「これはどういうことだ?」



女「なんですのこれ、私覚えがありませぬ」



なんてとぼけるもんだから、俺の怒りはさらに強まる



「ふざけるな!お前がやったんだろ?」



女「本当に覚えがありませぬ!」



「俺は人殺しとは結婚できない、父にもすでに伝えてある」



女「そんな!お待ちください、りょう様!」





そして、夜が来た

真実は闇の中→←団子屋の看板娘



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ハレ(プロフ) - ライカさん» ライカさんいつもコメントありがとうございますめちゃめちゃ嬉しいです!!ぜひまたリクエストしてください!! (2018年2月4日 9時) (レス) id: bc997d4658 (このIDを非表示/違反報告)
ライカ - 続編も楽しく見てます!久しぶりに吸血鬼設定のお話が見れて嬉しかったです…!これからも楽しみにしてます!良かったらまたリクエストさせてください! (2018年2月3日 23時) (レス) id: 88e2565bf1 (このIDを非表示/違反報告)
ハレ(プロフ) - ゆらのさん» ありがとうございます!!少し遅くなってしまうと思うのですが是非書かせていただきます!!これからもよろしくお願いします! (2018年2月3日 20時) (レス) id: bc997d4658 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらの(プロフ) - いつも見てます!前作で書いていらっしゃった吸血鬼ものがみたいです!出来ればで大丈夫です!これからも楽しみにしてます! (2018年2月1日 18時) (レス) id: 649eb1ff6b (このIDを非表示/違反報告)
ハレ(プロフ) - 豆腐[ 'ω' ]さん» ありがとうございます!今回は皆様の投票が1番多かった方でお書きしますが、みやかわくんを登場させたお話もつくりたいなぁって思ってるので是非書かせていただきます!!これからもよろしくお願いいたします! (2018年1月19日 0時) (レス) id: bc997d4658 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハレ | 作成日時:2018年1月8日 1時

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