夜空に輝く ページ30
sideみやかわくん
『みやくん、バイバイ』
夜空にオリオン座が輝く寒い日に、俺の恋は始まった
愛してるなんて言えなくて
必死に紡いだ言葉も宙に浮いちゃって
悪いのは俺なんだってわかってても
どうしても理解できなかった
『みやくんの歌声、世界で一番好きなの』
「俺はAさんが世界で一番好きだよ」
ストレートに自分の気持ちを伝えれば嬉しそうにはにかんで抱きしめてくれるし、唇を尖らせればキスだってしてくれる
そんな優しさに甘えていた
「いつか俺だって死んじゃうけど、それまでAさんのこと守るから」
『年下とは思えないほどかっちょいいねぇ』
まだまだガキだった俺は年上のAさんに追いつきたくて、背伸びをしてた
彼女の隠していた事実は、信じろって言う方が難しかった
学校の帰り道にたまには遠回りするかって思っていつもは通らない公園の脇道を通る
公園内にはカップルが1組いて、邪魔しないように咳を止めながら俺も早くAさんに会いたいなって思って帰り道を急ごうとした。
急ごうとしたんだ
『でも。。。無理よ。。。』
たしかに聞こえてきたAさんの声
「でも、。。。と!」
その後に続いて聞こえてきた、男の声
聞き覚えのある声に反応してしまった体は、勝手に公園内へと俺を導いた
『言えるわけないじゃん。。。』
「それでも言わなくちゃ、にぃちゃんにも、あいつにとってもよくない」
Aさんと昔紹介してもらった幼馴染のとしみつさん
あぁ、俺が好きってのは嘘だったんか
「それ、なんのことすか」
『みや。。くん。。。』
「Aさんが俺にくれた好きって言葉は嘘だったの?」
『違う、まってみやくん』
「なにがちげぇんだよ!!!!」
いつもだったら拭ってあげられる涙も今は俺の嫌悪感を奮い立たせるものでしかない
「すいません、帰ります」
「ちょーっとだけ止まってもらえる?」
「なんですか、俺からAさんを取りましたって報告ですか?」
「あのさぁ、もともとこいつはお前のじゃないから」
その言葉に俺のイラだちは最高潮まで達して出すはずのなかった手を出してしまった
「てめぇ!!!」
でも、俺が感じたのは人を殴った感触じゃない、人とは思えないほどの強さで俺の拳をにぎるとしみつさんからの殺気だった
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ハレ(プロフ) - ライカさん» ライカさんいつもコメントありがとうございますめちゃめちゃ嬉しいです!!ぜひまたリクエストしてください!! (2018年2月4日 9時) (レス) id: bc997d4658 (このIDを非表示/違反報告)
ライカ - 続編も楽しく見てます!久しぶりに吸血鬼設定のお話が見れて嬉しかったです…!これからも楽しみにしてます!良かったらまたリクエストさせてください! (2018年2月3日 23時) (レス) id: 88e2565bf1 (このIDを非表示/違反報告)
ハレ(プロフ) - ゆらのさん» ありがとうございます!!少し遅くなってしまうと思うのですが是非書かせていただきます!!これからもよろしくお願いします! (2018年2月3日 20時) (レス) id: bc997d4658 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらの(プロフ) - いつも見てます!前作で書いていらっしゃった吸血鬼ものがみたいです!出来ればで大丈夫です!これからも楽しみにしてます! (2018年2月1日 18時) (レス) id: 649eb1ff6b (このIDを非表示/違反報告)
ハレ(プロフ) - 豆腐[ 'ω' ]さん» ありがとうございます!今回は皆様の投票が1番多かった方でお書きしますが、みやかわくんを登場させたお話もつくりたいなぁって思ってるので是非書かせていただきます!!これからもよろしくお願いいたします! (2018年1月19日 0時) (レス) id: bc997d4658 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハレ | 作成日時:2018年1月8日 1時