好奇心と炎 ページ41
side虫眼鏡
『質問は全部話したら聞くからね。』
黙って聞いてろってことなのだろう。
『まず大前提として、私には大昔の記憶がある。
そして私たち東海メンバーは、神話に出てきていたの。
私は全ての元凶のパンドラ
てっちゃんは全知全能の神ゼウス
ざわくんは天界から火を盗んだプロメテウス
としは私に女のすべき仕事を教えてくれたアテナ
しばくんは恥知らずで滑稽な心を教えてくれたヘルメス
ゆめくんは男を苦悩させる能力を教えてくれたアフロディーテ
りょうくんは私と結婚したエピメテウス
天界から火を盗み人間へと分け与えたざわくんはてっちゃんにブチ切れられた。
その人間へ災いをもたらすために作られたのが私
人間界へと行った私はそこでりょうくんと出会い結婚した
りょうくんはざわくんに
「てっちゃんからの贈り物は受け取るな」
って言われてたのに、てっちゃんからの贈り物である私と結婚してしまった。
普通に過ごして入れば幸せだったのに
頭のよかったてっちゃんが私に授けた好奇心に負け、匣を開けてしまった。
あとは今も伝えられてる神話の通りだよ。』
開いた口が塞がらなかった。
「でもそれだけじゃ、Aちゃんがりょうくんに固執する意味がないじゃん！」
『神話だけじゃないの。
私たちは何度も生まれ変わり、何度も同じような運命を辿っている。
平安、鎌倉では貴族
室町、安土桃山、江戸では上級の武家
明治、大正では華族
昭和では将校の家族
そして平成では東海オンエアとして。』
「いきなりグレード下がりすぎやん」
『んふ、そこはいいの。
りょうくんに固執する理由はね、私はどの時代でも敵同士だろうが絶対に一緒だった。』
結婚したと言ってないあたり、駆け落ちなどもあったんだろう。
「じゃあ今回もAちゃんはりょうくんと一緒になるの？」
『それが運命だからね〜！』
『どんな手を使ってもりょうくんと一緒になるよ。』
その言葉を発した彼女は、全てを話したお陰でスッキリした顔をしていた。
「Aちゃんは本当にりょうくんが好きなんだね。」
『りょうくんはもちろんだけど、みんなのことが好きなんだよ。
きっと次の時代も私たちは出会う運命だから。』
「こういう話は信じないタイプだけど、Aちゃんが言うなら信じるよ。」
『ありがとざわくん、ねぇ、そろそろ私たちも眠ろう。』
「そうだね。おやすみパンドラ」
『おやすみプロメテウス。』
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ライカ - リクエスト書いていただきありがとうございました！これもまた最高でした…！！よろしければまたリクエストさせてください！続編も楽しみにしています！ (2018年1月8日 10時) (
レス) id: 88e2565bf1 (このIDを非表示/違反報告)
ハレ(プロフ) - 葉月さん» ありがとうございます！！また書こうと思ってるので是非読んでください！！ (2018年1月8日 1時) (レス) id: bc997d4658 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - こんばんは！パンドラと吸血鬼のお話とても好きです！また良ければこういう感じの雰囲気のお話読みたいです！ (2018年1月8日 0時) (レス) id: b823c8093d (このIDを非表示/違反報告)
ライカ - ハレさん» はい 、大丈夫です！続けてすみません…よろしくお願いします！ (2018年1月7日 7時) (レス) id: 88e2565bf1 (このIDを非表示/違反報告)
ハレ(プロフ) - ライカさん» ありがとうございます！！すこし脱線しすぎたなぁって反省していたのでそのお言葉とても嬉しいです！！リクエストありがとうございます！頑張って書きます！確認なのですが、お相手はりょうくんでよろしいでしょうか？ (2018年1月7日 4時) (レス) id: bc997d4658 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハレ | 作成日時：2017年12月29日 17時
