【番外編】黒色の装身具〜其の詩〜 ページ12
「…これを買いに行ってたのか?…俺のために?」
俺は思わぬ理由にぽかんとしながらAから小箱を受け取った
箱を開けると黒色の鳥のシルエットが付いたブレスレット
「眼鏡買ってくださった御礼です」
俺はそのブレスレットを見つめた
すると急に笑いがこみ上げて来た
堪えきれずにクックッと笑った俺をAが怪訝な目で見る
「いや、悪い、なんか俺がこんなことで悩んでたのが馬鹿らしくなってな」
そう言うとAは苦笑し
「中也さんは馬鹿なんですから仕方ないですよ。今回は許してあげます」
と言った
「おい、馬鹿って何だ馬鹿って」
「事実じゃないですか」
「うっせぇんだよ!ちょっと賢く見えるようになったぐらいで調子乗りやがって…」
「いや、外見じゃなくって中身の話でしょう。まぁ中也さんは外見も馬鹿そうですけど」
「あぁ"!?黙りやがれ!」
俺たちはいつものように馬鹿馬鹿しい口論を始めた
だが、これが俺たちの形だ
普通のカップルとは違うのだろうが、このお互いの事を馬鹿にしながら口論するという行為が俺たちの絆でもある
「中也さんのチビ!」
「お前俺よりちっせぇだろ!」
「女性は小さい方が可愛いんですよ!中也さんはただのチビですけど私は小さくて可愛い女の子というレッテルが貼られるんです!」
「お前自分で可愛いっていうの如何なんだよ!」
「うるさいですね。世間から見たら割と容姿は良いんですよ!?」
「それは認めるけどよ!」
「ほら認めたじゃないですか!」
「あぁもう認めてなきゃ彼女になんかしねぇよ!お前容姿だけは無駄に良いんだからよ!」
「だけってなんですか!まぁ中也さんも容姿だけは良いですよ!容姿だけは!」
そして此処から何故かお互いの事を微妙に誉め始めるという、またいつもの光景が始まる
「何なんですか!チビのくせにカッコいいとかカッコ良さの無駄遣いですよ!」
「うっせぇよ!お前もどうせ可愛いならもうちょっとちっさくたって良いだろ!145cmぐらいになったらちょうど良い身長差なんだよ!」
「この歳で縮んでたまりますか!中也さんが身長を伸ばせば良いでしょう!」
「そんなに急激に伸ばせるならとっくにやってる!…」
どこか楽しそうに口論を繰り広げる俺たちの黒い
作者より*読み飛ばしていただいて構いません→←【番外編】黒色の装身具〜其の参〜
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信乃☆(プロフ) - るりるり#さん» そうですね!(…と言いつつ忘れてた人)←うん!番外編でも書きましょうかね!(織田作さんすいませんという心を込めて)← (2016年10月26日 18時) (レス) id: 6e49df737f (このIDを非表示/違反報告)
るりるり# - 今日は織田作の誕生日ですね!!! (2016年10月26日 18時) (レス) id: e07374d69a (このIDを非表示/違反報告)
朱雀 - 信乃☆さん» こちらこそ、リクエストにお答えしていただいてありがとうございました!キュンキュンしました! (2016年10月23日 11時) (レス) id: 7aee5b4952 (このIDを非表示/違反報告)
信乃☆(プロフ) - るりるり#さん» 正直に言わせていただくと私も書いている途中で吹き出しました← (2016年10月23日 9時) (レス) id: 6e49df737f (このIDを非表示/違反報告)
るりるり# - 国木田さんのビビりヤバいですねww ちょっと画面の前で吹き出しました! (2016年10月23日 9時) (レス) id: e07374d69a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:信乃☆ | 作成日時:2016年10月19日 18時