第百八十夜 ページ38
それから3週間が経ち、ようやく彼らは任務を効率よくできるようになった
Aは任務実行と家事係
黒羽は報告書作成と運転係だ
Aはもう任務を黒羽にやらせるのを諦め、かわりに報告書を任せたのだ
首領曰く、任務の効率は上がったが報告書の字が汚くなったとのこと
なので最近は黒羽は手書きではなくパソコンで報告書を作成している
「あー…だるいー…仕事したくないー」
ある朝Aは開口一番ため息をついた
「珍しいな。今までそんなこと言わなかったのに」
黒羽がトーストを咥えながら首を傾げた
確かに言われてみればAは仕事したくないなどという言葉を発したことがない
「今まで心の声を漏らさなかっただけです〜。今日はウルトラスーパーミラクル怠い日だから黒羽頑張って。私は自主練でもしとくから」
「働けよ!自主練する気力あんなら働けよ!」
Aが気だるげでも黒羽のツッコミは相変わらず健在だ
「はぁぁぁぁぁ…今日の仕事は早く終わるやつにしよーっと」
Aが書類の束をパラパラとめくっていると一本の電話がかかってきた
「あー…携帯取って」
「手伸ばせば届くだろ…ったく」
文句を言いつつも携帯を投げてよこした黒羽はやはり優しいのだろう
「ありがと。…はい、夜鳥です」
Aは書類の束を一旦机の上に置き、電話を取った
「おはようAくん。実は君に頼みたい仕事が…」
Aはその言葉を聞いてゲッという顔をした
「いやぁ実は本日ウルトラスーパーミラクル怠い日なんであまり依頼は…」
そしてそう首領の言葉を遮ったが
「緊急だ」
という声を聞き真剣な表情になる
「中原君が中東の方に任務についているだろう」
中原という名前にAがだらしなく椅子に持たせ掛けていた背をピシッと伸ばした
「かなり苦戦しているようでね。君と黒羽君に援護に行ってもらいたい。ジェット機を用意した。書類は全て中に入っている。今週分の依頼は他の誰かに任せるから気にしないでくれ給え」
Aは少し嬉しそうな表情になったが、再び真剣な表情に戻り尋ねた
「2人だけでよろしいのですか?」
「あぁ」
首領は電話の向こう側でニヤリと笑った
「言っただろう?君は我が組織の《切り札》だ」
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信乃☆(プロフ) - ウイさん» ありがとうございます!アニメの方も二期に入りましたね!それとウイ様の応援を糧に頑張っていきます! (2016年10月6日 22時) (レス) id: 6e49df737f (このIDを非表示/違反報告)
ウイ(プロフ) - 良いです!良いです!とっても面白いです! 更新宜しくお願いします! 頑張って下さいね! 応援してます! (2016年10月6日 21時) (レス) id: 22b43887b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:信乃☆ | 作成日時:2016年10月2日 19時