第百七十九夜 ページ37
「…はぁ…はぁ…っ」
黒羽がよろよろと外に出るとAがストップウォッチを止めた
「4分27秒。これは遅すぎるでしょ。私ならこんな依頼20秒で終わるよ」
「そうかよ。…ったくいきなり人をフル装備の奴らの前に押し出すな…」
黒羽は地面に座り込んだ
「良い訓練だよ。まぁ時継があれば楽勝でしょ?敵の背後の空間に繋げば一発じゃない」
「即座にそんなこと考えられっかよ…」
「だから君はダメなんだって…それに監視カメラも壊さずに極秘任務を遂行する馬鹿が何処にいる」
「…はーい!」←
「あ、なんか今強烈にデジャブを感じた。てかなかなかにウザいな、これ」
Aは苦笑して時空斬を飛ばした
中で監視カメラが粉砕される音が聞こえた
「これで良しっと!まぁ取り逃しはしなかったから今の所黒羽の晩御飯は無事だねぇ」
Aはそう笑って車に乗り込んだ
「ちょっと待て…俺もう疲れた…」
黒羽も後に続いたが
「あと6件!黒羽選手は晩御飯を守り抜くことができるのでしょうか!次の依頼は裏切り者の暗殺!それではレッツゴー!」
と言ってAは黒羽がシートベルトを締め終わらないうちに思い切りアクセルを踏んだ
「ちょっと待てって言ってんだろぉぉおお!!」
「あっはは、監視カメラ壊し忘れた罰です!」←
「やめろガチでぇぇええ!」
林の中に黒羽の絶叫とAの笑い声が響いた
次の依頼、裏切り者の暗殺では【裏切り者に武器を抜かせない】が晩御飯を食べることができる条件になった
黒羽は
「頼むから武器だけは抜くなぁぁあ!」
と絶叫しながらなんとか無事条件をクリア
他にも【1分以内に任務達成】、【異能を使わずに任務達成】などの条件を潜り抜け、黒羽は遂に
「よっしゃぁあ!晩御飯ゲットォオ!」
無事全ての条件をクリアし、晩御飯を獲得した
Aはその余りの必死さに途中からもう苦笑しか漏らさなかったが
「ま、クリアおめでとう。今晩はしゃぶしゃぶにでもしようかね」
「おぅ!賛成!」
黒羽は腹減った〜と伸びをして運転席に乗り込んだ
もうAのかわりに運転した方がマシと気づいたのだ
「はぁ〜仕事した仕事した!」
「お前ほぼ何もやってねぇだろ!」
「報告書は書いてあげる」
「飯が先だ」
夕焼けの中を一台の黒い自動車が走り抜けていった
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
谷崎潤一郎の髪留め
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
105人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
信乃☆(プロフ) - ウイさん» ありがとうございます!アニメの方も二期に入りましたね!それとウイ様の応援を糧に頑張っていきます! (2016年10月6日 22時) (レス) id: 6e49df737f (このIDを非表示/違反報告)
ウイ(プロフ) - 良いです!良いです!とっても面白いです! 更新宜しくお願いします! 頑張って下さいね! 応援してます! (2016年10月6日 21時) (レス) id: 22b43887b9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:信乃☆ | 作成日時:2016年10月2日 19時