第百七十五夜 ページ33
「こ、交渉…?」
黒羽は引きつった笑みを浮かべた
「そう、まずはこちらの状況を説明しよう」
Aは黒羽を椅子に座らせ、語り始めた
この2週間の激務を
それを聞いただけで黒羽はげっそりしたが、
「で、提案なんだけど…任務半分手伝ってくれないかな?」
と頼まれ
「絶対嫌だ!」
と立ち上がった
「まぁまぁそう言わずにさぁー」
Aはニコニコと笑って冷蔵庫を開ける
「ところでついこの間最高級霜降り肉をゲットしてね。君がこの提案を飲んでくれたら丸まま一枚あげて良いかなって思ったんだけど〜」
「ぐっ…」
黒羽のお腹が鳴り、目がカッと見開かれる
「ダメかなぁ〜。じゃあこの肉は黒羽の目の前でさいっこうに良い匂いを漂わせながら調理して〜…私が美味しく全部戴いちゃおうかなー」
黒羽の目が泳ぎ始めた
「さぁてメニューは…やっぱりステーキかなぁ〜。上から赤ワインベースのソースをたっぷりかけて〜」
「よっ…」
黒羽の呟きにAが振り向く
「四分の一なら手伝ってやる。その代わりその肉を2枚だ」
Aはニタっと笑い、人差し指を左右に振った
「三分の一」
「四分の一だ!」
「三分の一やってくれたらお肉4枚あげても」
「よし三分の一で交渉成立だ」
「よろしい。それでは待っていたまえ。最高に美味しく料理して進ぜよう!」
こうしてAはまんまと仕事を減らし、睡眠時間を増やす事に成功した
そして2人が肉を平らげてしまうと、Aはよし、と呟いて立ち上がり
「まぁまずは任務で失敗しないように特訓と行きますか!」
と黒羽を引きずって空き倉庫に向かった
「まずお前なんの仕事やってんだよ…」
その道中黒羽が尋ねるとAはピタっと足を止め
「殺し」
と暗い声色で呟いて再び歩き出した
黒羽は息をのんだ
殺しという内容だからではない
マフィアなのだからそれくらいは予想の内だ
黒羽が驚いたのは
_____先程まで馬鹿のように笑っていた顔が一瞬にして無表情になったからだ
それで黒羽はさとった
((今までの笑っていたAは…Aじゃない。Aの仮面だ))
_____と
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信乃☆(プロフ) - ウイさん» ありがとうございます!アニメの方も二期に入りましたね!それとウイ様の応援を糧に頑張っていきます! (2016年10月6日 22時) (レス) id: 6e49df737f (このIDを非表示/違反報告)
ウイ(プロフ) - 良いです!良いです!とっても面白いです! 更新宜しくお願いします! 頑張って下さいね! 応援してます! (2016年10月6日 21時) (レス) id: 22b43887b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:信乃☆ | 作成日時:2016年10月2日 19時