第百七十夜 ページ28
翌日呼び出されたAの前に大量の書類が置かれた
ざっと厚さ30cmほどだろう
「今週分の依頼だよ。頑張ってくれ給え」
「首領…?こ、これ全部…ですか?」
引きつった笑みでAが言うと首領はニコニコと笑いながら頷いた
「いやぁ君指名の依頼も溜まっていてね。多分これ以上は増えないから安心してね。来週の月曜日にまとめて報告書も持ってきてくれ給え」
「本気ですか…これ以上増えたら普通に過労死しますよ…。では失礼します…」
Aは大量の書類を抱えてとぼとぼと部屋を出て行った
((にしてもこれ…何件分だよ…))
部屋に帰って数えてみると56件
「いやこれ無理じゃね!?なんなの!?首領私のこと人間以外の生物と思ってるでしょ!」←
あまりの量に思わず叫ぶA
「…よし、落ち着け私」←
Aは椅子にもたれて頭を抱えた
((56件で期限は1週間。1日最低でも8件こなさないと終わらない。まいったな〜…今までより1日3件も増えるのか〜))
今までAは1日だいたい五件ほどの依頼を受けていた
それでもだいぶ多かったのだが、Aは五件くらいならまだ週末に休みが取れるくらいにはこなせていた
((もう…週末に休みは無いのか…))
Aはズーン…という効果音がつくほど沈んだ←
「…まぁ1週間は今日からだからね。8件…多過ぎて吐きそう…前任の太宰さんもこんなに大量…な訳ないな。うん。あの人は絶対ない」←
Aは書類を整理してから、8件の依頼を選び部屋から出た
まるで夏休み最後の日の学生の様な足取りで
そんな調子で1週間最後の日がやってきた
もはやAの願いは寝る事だけになっている
毎日夜中の2時に帰宅し、3時間の睡眠の後5時起きして任務に向かうという超ハードスケジュール
食事の時間も惜しく、栄養ゼリーを吸いながら依頼をこなすという謎のスタイルが完成するまでになった
「ちぇー…昨日までに終わらせて今日は寝ようとおもってたのに〜」
Aは1日9件か10件こなして日曜日に爆睡してやると思っていたのだが…
現実→あと9件
「あははっ…もうやばい死ぬ…」
Aは買い溜めした栄養ゼリーのうちの一つを咥えながら走り出した
- 金 運: ★☆☆☆☆
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信乃☆(プロフ) - ウイさん» ありがとうございます!アニメの方も二期に入りましたね!それとウイ様の応援を糧に頑張っていきます! (2016年10月6日 22時) (レス) id: 6e49df737f (このIDを非表示/違反報告)
ウイ(プロフ) - 良いです!良いです!とっても面白いです! 更新宜しくお願いします! 頑張って下さいね! 応援してます! (2016年10月6日 21時) (レス) id: 22b43887b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:信乃☆ | 作成日時:2016年10月2日 19時