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第百六十八夜 ページ26

翌朝Aは朝6時に目覚ましに叩き起こされた



「…う〜ん…昨日あのまま寝たせいで身体中が痛いや」



Aは壁にもたれて寝ていたようだ



「…風呂も入らずに寝ちゃった…風呂はーいろっと」



Aはまだ寝たいとぼやく体を引きずって脱衣所に向かった



そしてチラリと鏡で自分の顔を見ると



「…それにしてもひっどい顔してるなぁ」



ゆっくり寝たはずなのに目の下には濃い隈が出来ていた



Aは肩をすくめて風呂に入り、朝食を作り始めた



焼き鮭の良い匂いが漂ってきた頃、一本の電話がかかってきた



「はい、夜鳥です」



Aが菜箸片手に電話を取ると、電話の向こうには首領がいた



「夜鳥くん、突然で悪いんだが執務室に来てくれないかな。朝食は食べて来て良いから」



とのこと



「わかりましたー。狭間扉で行けば30分以内に到着しますが」



「うん、狭間扉で来て良いよ。それじゃあね」



Aは電話を切って、ため息をついた



((今日は非番のはずだったような…おっとやばいやばい))



そして焦げかけた鮭を慌てて皿に移した



30分後、Aは首領の前に突然姿を現した



だが首領は驚かずに立ち上がり、Aについてくる様促した



A達が入ったのは広い部屋



だが、中央に置かれた円卓と、その周りを囲む6個の椅子だけしか調度品はなかった



その椅子には尾崎紅葉、Aなどの任務中の中原以外の幹部が揃っていた



首領はAに空席のうちの一つを指差した



そしてAが着席すると口を開いた



「みんなもう知ってると思うけど…太宰君が失踪した」



幹部達は頷く



「そこで後任として…Aくんを置きたい。彼女は幹部である中原くんを負かした。それもまぐれではなく実力で。頭の良さも申し分ない。何か異論のある者」



誰も何も言わなかった



Aを除いて



「首領ー。発言宜しいでしょうか」



首領はニコリと笑って頷いたが



「君に…拒否権はないよ?それ以外の事柄なら発言を受け付ける」



と言い放った



Aは見えない壁にぶつかった様に息を詰まらせた



「諦めなさい。君以外にあの太宰くんの後任を果たせる者はいない。…君の様な才能溢れる者をいつまでも準幹部にしておくのは非常に不合理的ではないかい?」



首領はAの無言を肯定と取り



「では話は以上だ。Aくんは後で執務室に来給え」



と部屋を出て行った

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 中原中也 , 信乃☆   
作品ジャンル:アニメ
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信乃☆(プロフ) - ウイさん» ありがとうございます!アニメの方も二期に入りましたね!それとウイ様の応援を糧に頑張っていきます! (2016年10月6日 22時) (レス) id: 6e49df737f (このIDを非表示/違反報告)
ウイ(プロフ) - 良いです!良いです!とっても面白いです! 更新宜しくお願いします! 頑張って下さいね! 応援してます! (2016年10月6日 21時) (レス) id: 22b43887b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:信乃☆ | 作成日時:2016年10月2日 19時

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