義理の弟達が殺人犯かもしれない

22話 ページ22

夕ご飯を食べにリビングに行くと


お姉ちゃんが帰ってきていた


『お姉ちゃん！いつ帰ってきてたの？』


姉「ちょうど今帰ってきたばかりよ」


妹「A姉すごく会いたがってたよね」


姉「あ、やっぱり？Aはあたしのこと大好きだもんね〜？」


『会いたいなんて一言も言ってないよ』


そんな風にふざけていると


姉妹で食べたいかしら？


と、スンジさんが気を利かせてくれて


他のみんなと少し離れた机に


3人分の食事を用意してくれた


ありがたく3人で食べていると


姉「……なんでこんなに見られてるのよ」


『わ、わかんない』


妹「早く食べて部屋戻ろうよ」


ほかの7人から凄い視線を感じる


変に緊張するからやめてほしい

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何とかあの視線の中

ご飯を完食した私達は

真剣な顔をしたお姉ちゃんに

姉「話したいことがあるの。部屋に来て」


そう言われてお姉ちゃんの部屋で


私たち姉妹は1台のパソコンを囲んでいる


妹「で、話したいことって？」


姉「調べたいことがあるって言ったでしょ？」


『そういえば言ってたね。何かあったの？』


姉「あんた達、おかしいと思わない？」


妹「『？』」


お姉ちゃんに言われたことがよくわからなくて

妹と首をかしげていると


姉「歳の近い連れ子が7人もいるってことよ！しかも全員父親が違うなんて少し変じゃない？」


妹「…言われてみれば」


妹がそう言うとお姉ちゃんは私たちにパソコンの画面を見せてくれた

『これって、ジン君のお父さん達の…』


姉「お風呂での居眠りや、飲酒運転による交通事故、自 殺、通り魔による刺殺、感電死、薬の過剰摂取、焼死…。全く関係ないように見えるけど、あいつらの父親全員死んでんのよ」


なんとも言えない空気が私達の間に流れた


姉「しかも、全員有名な企業の社長か株で成功した人達なの。死んだ後、あいつらには莫大な保険金が払われてる」


そう言うと私と妹の顔を見て言った


姉「…あたし達殺されるかもしれない」


妹「なにそれ。結婚したのは保険金目当てってこと？」


『で、でもDV受けてたって』


姉「嘘だったら？あたし達の懐に入るために」


妹「それか、DVの腹いせに…とかね」


『そんなの「あくまで」』


姉「あくまで可能性の話よ。Aは自分の思った通りに彼らに接すればいい」


妹「そうそう、せっかく仲良くなったんでしょ？」







姉「ただ、これだけは覚えておいて。彼らの父親は全員亡くなってる」

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