義理の弟達が殺人犯かもしれない

9話 ページ9

『ふぅー』


1週間分とはいえ


やっぱり荷物持ってきすぎたかなー？


まぁ、女の子だからしょうがない


と、自己完結して


シワにならないように



服をハンガーにかけたり


メイク道具をしまったりする


『こんなもんかな？』


ある程度片付けて満足する


しばらく家を出てたけど


誰かがこまめに掃除してくれてたのか


ほとんど汚れてなかった


お手伝いさんでも雇ってたのかな？


お父さんが社長をしてる時点で


そんなお金沢山あるもんね


ベットの上でポケーっと


考え事をしていると


急にガチャッとドアが開いた


『……へ？』


JK「わっ！！ご、ごめんなさい！いると思わなくて」


『だ、大丈夫だよ。何か用事？』


そう言うと申し訳なさそうに


私に一冊の本を差し出してきた



これであなたも敬語マスター！！



……私が就職する時に買った本だ



JK「に、日本語勉強しようと思って…家の探検してたらこの本を見つけたの。勝手に入ってごめんなさい！」



『全然いいよ、必要なら他の本も貸そうか？』



すごく申し訳なさそうに謝るジョングク君に



特に部屋に見られちゃダメなものなんてなかったし勉強に役立てるなら



と思ってそう聞くと


目をパァっと輝かせながら


JK「本当に！？ありがとう！」


と、嬉しそうに言った


…きみ、初対面の時と印象違いすぎない？


ダメだ、ジン君と同じでワンちゃんに見える


JK「ねぇ、日本語教えて？僕の大学生活がかかってるの！」


そんなうるうるした目で言われたら


答えるしかないじゃん


『いいよ』って。

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あれから頑張りましたよ


1時間も


飲み込みが早くて一度に沢山吸収するから


『これ、私必要だった？ジョングク君すごいね！』


こう言うしかない。


JK「そんなことないよ、僕だけじゃ分かんなかったもん」


あー、かわいい！！


可愛すぎる！！


もう我慢出来ない！！



ガバッ！！



JK「わぁ！」



『かわいい！ジョングクくんみたいな弟欲しかったの！！』



JK「ふは、僕もう弟だよ？」



『うん、だから今すっごい嬉しい』



JK「僕も、Aヌナがお姉ちゃんで嬉しいよ」



『ジョングク君かわいい〜！』



抑えきれずに抱きついちゃったけど



嫌な顔せずむしろ背中に手を回してくれるなんて




なんていい子なの！

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