７話 ページ9
真冬視点
そらる「おれ、お粥作ってくるから。まふはAの側にいてくれる？」
まふ「はい！」
…こんな、弱々しい先輩始めてみた。
そういえば、先輩はいつも強かった。
弱い顔なんて、一つも見せなかった。
いつも、ニコニコしてて、優しくて、自由で。
…誰かを脅すときは、怖い、けど…。
そらる「…！？_____、____！！」
…？なんだ？なんか騒がしい。
それに、男性と、女性の声…？
バンッ、扉が壊れるくらい、大きな音を立てて開いた。
「お嬢様！！！無事ですか！！」
「お嬢〜、大丈夫？」
…だれ！？！？！？
『んぁ…？？』
あ、先輩起きた！？
てか混乱してるね！？早く状況整理して！？
『…おぉ、理解理解。すまんね、私はなんともないよー』
かるっ！？
そらる「ちょ、おい…！人の家に勝手に入って…え、A知り合い？」
『うん、知り合いっていうか…ボディーガード？』
ボディーガード！？
そんなの本当にあるんだ！
『こっちの茶髪のかっこいい女性が、アキ。
そっちの桃髪のかわいい男性が、ハル。
仲良くしてやってくれ』
仲良く！？できるのか！？
アキ「この二人のどちらに拉致られたのですか！？」
そらる「拉致って…」
『あれ、話聞いてた？アキ。』
呆れ気味な先輩。
ハル「良かったぁ、異常を感知した時は心臓止まるかと思ったよ…」
『ちょ、そんなに？ただの熱だよ』
ただの熱？
傷口から来た熱、じゃないの？
ハル「…へぇ。そうなんだ。」
えっ！騙されるの！？
それはボディーガードと言えるのか…。
ハル「…なんて、言うとでも思った？」
『ですよね〜』
あ、良かった。
アキ「お嬢様、葉桜家で治療しましょう。」
『え、やだ。』
即答。
ハル「こぉら、口答えしないの。」
『う、冷たい…。』
ハルさんは白い手を先輩の額に重ねた。
……親子かな。
『私は、葉桜家にはよほどのことがない限り帰らない。父さんに会いたくないし。』
父さんに、会いたくない？
嫌いなんだろうか。
アキ「…仕方ないですね。じゃあ私もここでお嬢様を診ます。」
えっ。
そらる「えっ！？ここ俺の家…」
ハル「どうせそっちが言い出したことでしょ？お嬢は、人を頼るのが苦手だから」
『苦手って…いや、違う…』
違わないとは思うけど…。
アキ「違わないです。さぁ、寝てください。…ここ、貴方のベッドですか？」
そらる「そうですけど…」
アキ「…。」
…あ、怒ってる。
溺愛しすぎでしょ…。
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まき(プロフ) - Miskさん» すみません！忘れていました😭教えてくださってありがとうございます！ (2022年11月8日 23時) (
レス) id: 5e22727ca0 (このIDを非表示/違反報告)
Misk(プロフ) - 突然失礼いたします。検索避けをかけていただくことってできませんでしょうか....? (2022年11月8日 10時) (レス) id: 414d51f1a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まき | 作成日時：2022年2月20日 21時
