３８話 ページ40
貴方視点
『じゃあ、またね。』
そらる「…うん。また。」
きつく唇を噛み、控えめに手を挙げる彼方。
…私も、悲しくなってくるなぁ…。
ハル「…気をつけて。」
『うん。』
…あ。やばい。
もう玲央、帰ってきてる。
…しまった。
『…ただいま。』
「おかえり〜。軽いやつだけど、作っておいたよ。」
…え。
まだ続いてたの？？
そろそろキレるかなーって思ってたのに…。
『ありがとう。…えっと、ごめんね…？』
「うん。大丈夫だよ？ほら、食べよ！あ、先にお風呂入る？」
『あ〜、お風呂からにしようかな。』
「了解！」
いや…だれだれだれだれ。
怖いって！！！
部屋も綺麗なままだったし、玲央はご飯作ってるし！！
一体どんな心境の変化！？
でもまぁ…あんなに優しかったら、話を聞いてくれるだろうか。
相談、してみようかな。
『お待たせ。』
玲央は、優しい笑顔で迎えてくれた。
「ん、俺、料理下手だから変な味するかも…。」
玲央はおにぎりを頬張りながら、微妙な顔をしていた。
…そんな顔初めて見た。
私も食べてみよ。
『…ん？普通に美味しいよ？』
あれ、でも不思議な風味がする…？
お酒、に近いような。
「ほら、そういう所も好きだよ」
『…んぇ、』
「ははっ！その顔大好き！ちょっと優しくしたらすぐ騙されるんだもん！」
『は…？玲央、？』
肩を強く押されたかと思ったら、押し倒された様な体制になっていた。
…いつもの、歪んだ笑顔に戻っていた。
「いいよね？明日は特に予定なんてないもんね？」
玲央の熱い手が、背に直接触れた。
あれ、“嫌だ”。
前は、何も感じなかったのに。
逆らえないから、何もできなかったのに。
今は、“嫌だ”。
『…っ、！離して…！！！』
鈍く、聞くだけで痛い音が部屋に響いた。
赤くなったであろう額を無視して、玲央の腕から逃げ出す。
…嫌なのに。
…嫌なのに、身体が熱いのはなぜだろう。
私は一目散に逃げ出した。
後ろから何か聞こえた気がするけど、関係なかった。
空き地には、ハルとアキが居る。
あの二人の傍は、安心だから。
アキ「…お嬢様！？」
『ア、キっ…！！』
ぎゅぅっと、アキを抱きしめる。
…なんだこれ、なんだこれ。
ドキドキして、暑い。
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まき(プロフ) - Miskさん» すみません！忘れていました😭教えてくださってありがとうございます！ (2022年11月8日 23時) (
レス) id: 5e22727ca0 (このIDを非表示/違反報告)
Misk(プロフ) - 突然失礼いたします。検索避けをかけていただくことってできませんでしょうか....? (2022年11月8日 10時) (レス) id: 414d51f1a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まき | 作成日時：2022年2月20日 21時
