３２話 ページ34
真冬視点
解読…？
…あ、これ古文か。
まふ「先輩、まだ古文苦手なんですか…。」
『うぐ。あれだよ、人には向き不向きがあるからさ…。』
ブツブツと言い訳を並べる先輩。
相変わらずだなぁ。
…てか、これ…文量多いな。
まふ「これっていつまでですか？」
『んー？いつでもいいよ。』
まふ「…じゃあ、明日持ってきます。」
今日の夜くらいに調べよう。
『うん。わかんなかったら別にいいからね。』
まふ「はい。」
そらる［じゃ、おつかれー］
まふ「お疲れ様でした！」
ゲーム配信を終えて、椅子にもたれ掛かる。
まふ「んん、疲れたぁ…。」
あ、古文。
何が書かれてあるんだろう。
葉桜、家と、夜桜家の…言い伝え…のことについてかな。
そんな大事なこと僕が知っちゃっていいの！？
…先輩なら笑って許してくれるか。たぶん。
大体、現代語訳はできたかな。
書かれている内容はこうだ。
葉桜家と夜桜家は昔から敵対関係にあった。
殺しが絶えず、死亡した人間は１万をも上回る。
明治元年(1868年)、夜桜家当主が葉桜家に毒殺される。
それに激怒した夜桜家は葉桜家に刺客を向かわせる。
それの繰り返しだった。
夜桜家代々の特徴は、狂った愛を持つ。
葉桜家代々の特徴は、＿＿＿＿＿ッ！
＿＿人を、不幸にする。
まふ「…は。」
先輩が、人を不幸にする？
少なくとも僕は幸せだし、そらるさんやあまちゃんだって。
こんなの嘘だ。
こんなの…。
まふ「先輩に、言えるわけないじゃん…。」
『お、真冬ー、どうだった？あの古文。』
まふ「…すみません。古すぎてわかりませんでした。」
僕は、嘘をついた。
『うーん。じゃあ仕方ないね。戻してくるよ』
『私は知らなくていい内容だったんでしょ？』
…！
なんで、嘘ってわかったんだろう。
まふ「…はい…！」
『そう。ありがとね。』
ふわ、と先輩が笑った。
胸の奥が、あったかくなった。
…やっぱり、先輩には敵わない。
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まき(プロフ) - Miskさん» すみません！忘れていました😭教えてくださってありがとうございます！ (2022年11月8日 23時) (
レス) id: 5e22727ca0 (このIDを非表示/違反報告)
Misk(プロフ) - 突然失礼いたします。検索避けをかけていただくことってできませんでしょうか....? (2022年11月8日 10時) (レス) id: 414d51f1a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まき | 作成日時：2022年2月20日 21時
