３１話 ページ33
彼方視点
カチャカチャとキーボードを叩く音だけが聞こえる。
少し寂しさも覚えるけど、これから騒がしくなるしな。
そらる「あー、あー、聞こえますか？」
パソコンが、聞こえる！というコメントで埋め尽くされた。
うん。良かった。
そらる「今日はさ、報告？みたいなの、したいなって。」
そらる「俺、例の人と再会した。」
画面の向こうは、疑問を浮かべる人、驚きを隠せない人、様々だ。
そらる「…俺が、一目惚れしたひと」
今度は驚いているコメントだけで埋め尽くされた。
ふ、面白いなぁ。
そらる「でもさぁ、その人大変らしくて。住む世界が違うっていうか…。遠い人なんだよね。」
俺がどうにかしようとして、どうにかなる世界じゃない。
そんな世界に、Aは住んでる。
…俺は、何かAに出来てるだろうか。
そんな俺に、みんなは心配の声を上げてくれる。
そらる「…うん。ありがと。俺は諦めてないよ。これまでも、これからも。」
…我ながら恥ずかしいこと言ったなぁ…。
そらる「まぁ、そういうことだから。報告はそれだけ。じゃーな。今日はありがと。おつかれ〜」
労りの声を上げてくれるリスナー達。
良い人達だ。
貴方視点
うぅ、やっぱりここは好きじゃないな。
忍んで来てるとはいえ、いつ見つかるかもわからない。
…何年ぶりだろ。3年？
普通、実家に3年も帰らなかったら心配されるんだろうけど。
葉桜家は、違う。
生きているとわかっているのなら、会いに来なくてもいい。
…父さんが決めたんだけどね。
母さんは、寝たきりで病気を患っている。
父さんは、私を母さんに会わせてくれない。
…母さんは、好きなのに。
『…あ。』
この、紙。
なんか葉桜家について書いてるっぽい。
古文だから全然わかんないけど。
真冬ならわかるかな。
爆弾とは関係ないかもだけど…。
無いよりマシでしょ。
他にもないかなぁ。
「誰だっ！！」
『あ、』
やべ、見つかった。
仕方ない、逃げるか。
…なんか、家来が弱くなってる気がする。
すぐ撒けた…。
まぁいいか。
真冬に解読してもらおーっと。
お、もう来てたのか。
桜の木にもたれ掛かる真冬に声をかける。
『真冬ー。』
まふ「先輩。どうかしました？」
スマホから顔を上げて、私を真っ直ぐ見つめる瞳。
『これ、解読できる？』
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まき(プロフ) - Miskさん» すみません！忘れていました😭教えてくださってありがとうございます！ (2022年11月8日 23時) (
レス) id: 5e22727ca0 (このIDを非表示/違反報告)
Misk(プロフ) - 突然失礼いたします。検索避けをかけていただくことってできませんでしょうか....? (2022年11月8日 10時) (レス) id: 414d51f1a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まき | 作成日時：2022年2月20日 21時
