１話 ページ3
そらる視点
えっ、人…？
『久しぶりだねぇ、真冬。元気にしてた？』
空気を読まず、木の枝にぶら下がる女性。
まふの知り合い？
まふ「先輩…まだここで寝てるんですか？いい加減風邪ひきますよ？」
ここで寝てる！？
『いやいや、今まで生まれて一度も病気になったことないんだから。だぁいじょうぶだって』
手をパタパタと動かしながら笑って見せた。
『あ、君は…君も、久しぶりだね。改めて、葉桜Aです。そらるくん』
そらる「…え、なんで…」
警戒心が、無意識に湧き上がる。
『私とそらるくん、一回会ったことあるんだよ。ほらほら、覚えてない？』
すとん、と木から降りて顔を近づける葉桜さん。
…んん…覚えてないんだよなぁ…。
そらる「…ごめん。覚えてない。」
『…そっか。じゃあ、改めてよろしくー。Aでいいよ。』
そらる「Aさんは、まふ…ゆ、と知り合いなの？」
まふはAさんのこと、先輩って呼んでたし…。
まふ「大学の時の先輩です！」
『そうそう。思い出すためにも、ちょっと話そうか。』
まふ「そうですね！」
そう言って、Aさんとまふは俺の知らない一年の話を始めた。
真冬視点
苦しい。痛い。
なんでこんな目に合わなければいけないのだろう。
さぁ、と風が吹いた。
それと同時に、桜の花びらが降ってきた。
まふ「…桜…？」
ここからは、見えないのに。
どこに、あるんだろう。
僕は桜の場所を探し始めた。
まふ「…あ」
あった。
それは立派な桜の木で、
小さな、空き地にあった。
こんな、場所…あったんだ。
僕は、一番大きな桜の幹に腰掛けた。
そして、スマホを出して作った音楽を聴く。
…ここは、もうちょっとアクセントを利かせた方が良いかな。
『ねぇ、君』
まふ「っ！？」
人！？さっきまで居なかったのに！？
……。
…え、どこ？
『こっちだよ。上上』
上…？
まふ「うわぁ！？」
『ハロー♪』
薄い茶色の髪が垂れていた。
びっくりした…！
『驚かしてごめんね。ポポー食べる？』
まふ「…ポポー…？」
何？ポポーって。
『そこの木になってたんだよ。好き嫌いは別れるけど、私は好き』
まふ「わっ！」
真上から落とされたポポーをキャッチする。
これ…どうやって食べるの…？
『あぁごめん、切ったやつあげるべきだったね。』
彼女は手早くナイフでポポーを切った。
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まき(プロフ) - Miskさん» すみません！忘れていました😭教えてくださってありがとうございます！ (2022年11月8日 23時) (
レス) id: 5e22727ca0 (このIDを非表示/違反報告)
Misk(プロフ) - 突然失礼いたします。検索避けをかけていただくことってできませんでしょうか....? (2022年11月8日 10時) (レス) id: 414d51f1a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まき | 作成日時：2022年2月20日 21時
