１６話 ページ18
貴方視点
やばい。
なぜこうも間が悪いのか。
なんで今、帰ってくるのか。
「お前さぁ、旦那様がお帰りだってのに降りてくるのおせぇんだよ」
『…だって、急だったから…！』
ｶﾞﾀﾝｯｯｯ
鈍い音が鳴った。
それと同時に全身に痛みを感じる。
…痛い。
「はぁぁ。お前わかってねぇな。俺の指先一つで、お前の首、飛ぶんだぜ？」
気持ち悪い笑みを浮かべて顔を近づける
「まぁ今回は多めに見てやる。顔を見に来てやっただけだからなぁ。」
そう言って、玲央はまた遊びに行った。
…。
ｶﾞﾁｬ
『彼方。ごめんね。もう出てきていいよ』
不機嫌そうな、彼方。
そらる「…なんで、鍵閉めたんだよ」
『んー、彼方は優しいから。出てきちゃうかな、って思ってさ。ごめん。』
ぽたり。何かが床に落ちた。
…え。
『え、彼方。なんで泣いてるの…！？』
ぎゅ、と眉間にしわを寄せて、彼方は悔しそうに泣いていた。
なんで…！？
そらる「…っ、おれは、何もできないんだなって、！悔しくて…！」
やめてよ、泣かないでよ。
そんなこと、言わないでよ。
私まで、つられちゃうでしょ。
『…本当は、っ、辛いよ、苦しいよ…！でも、私はまだ死にたくない…！』
何も、変えられてないから。
何かを変えたいから。
死ねない。
ポタポタと、雫が床に弾く。
本当は、辛い。
辛いけど、どうしようもできないから。
私はただ、泣くしかできない。
そらる「よし。A、こうしよう。」
涙も枯れてきて、目が赤くなった所。
彼方は私に向き直った。
そらる「取り敢えず、Aの知ってる例の婚約者のこと、教えて。」
『…？うん。わかった。』
『彼の名前は
そらる「…うん。外見や性格は？」
『えぇっと、歳のわりには若くて。金髪で黒眼。身長は170くらいで筋肉質。性格は、まぁ…メンヘラみたいな…俺様？みたいな。自己中な所あるかも』
こう見るとなかなかの最低人間だな。
そらる「…そっか。了解。ありがとな」
『うん。…でも、聞いてどうするの？』
誰かわかったところで…。
そらる「んー、どうしよ。」
えぇ…。
そらる「俺さ、誰と会ったか、どんな人か。いつもメモしてるんだ。」
へぇ。マメだねぇ。
そらる「次、会うとき忘れないように」
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まき(プロフ) - Miskさん» すみません！忘れていました😭教えてくださってありがとうございます！ (2022年11月8日 23時) (
レス) id: 5e22727ca0 (このIDを非表示/違反報告)
Misk(プロフ) - 突然失礼いたします。検索避けをかけていただくことってできませんでしょうか....? (2022年11月8日 10時) (レス) id: 414d51f1a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まき | 作成日時：2022年2月20日 21時
