１５話 ページ17
貴方視点
んん、眠い…。
でもなぁ、彼方を送らなきゃなぁ…。
『彼方ぁ、家着くよ。カギは？』
そらる「ん〜、」
…返事になってないんだよな。
『…うわあっ！？』
ちょちょちょ…！
『…い…ってぇ…』
そらる「Zzz…」
まじで寝やがった。
ここ普通に道なんですけどー。
私の腹筋が弱かったら押し倒されてたところだよ。
…仕方ない。おぶって私の家で寝させよ。
『よいっ、しょ。』
う、重い。
真冬より筋肉ついてるもんなぁ。
真冬はまじでヒョロい。ラーメン食わせなきゃ…。
でも、彼方も軽いよな。
翔太は…どうだろ、おぶった事ないからわかんないな。
そらる「…ん、A…」
う、くすぐったい。
耳に息がかかるって、喋らないでよ。
『…あのー彼方？おーい。起きてー』
なんか首に腕回されてて外れない。
ベッドに寝かしたはいいものの、私がベッドから出れない。
…あー、いっか。もう。
眠いし…。
『おや、す…み…』
彼方視点
ん、なんだっけ、この匂い。
…あぁ、優しい、桜の香りだ。
そらる「…」
そらる「…？！？！？！？！」
え、待って。
待って待って。
なんでAが隣で寝てるの！？
やばい。え、なんで。
そらる「…っ、あー…」
失敗した。
酒飲みすぎた。
『…あ、彼方。おはよ。』
そらる「おはよう…。」
のんびり目を擦るA。
そらる「…まじで、ごめん。」
『んー？いや、彼方は悪くないよ。久しぶりにぐっすり眠れたし』
…久しぶりに…？
そらる「久しぶりって…」
ｶﾞﾁｬﾝ
『…！彼方、ごめん。そこの押入れに隠れてて。絶対出てこないでね』
そらる「え、あ、わかった。」
緊迫した表情。
なんだろう。
…暗いな。当たり前か。
「＿＿！？＿＿＿。」
『だ＿＿！』
ｶﾞﾀﾝｯｯｯ
…。
まさか、な。
ちょっと見に行くだけ。
なんともなかったら帰ってくる。
いいよな。
俺は押し入れを開けた。
…開けようとした。
鍵が、掛けられていた。
そらる「…くそ…っ」
Aをあんなに追い詰めて…。
許さない。
いつかあの婚約者。痛い目見せてやる。
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まき(プロフ) - Miskさん» すみません！忘れていました😭教えてくださってありがとうございます！ (2022年11月8日 23時) (
レス) id: 5e22727ca0 (このIDを非表示/違反報告)
Misk(プロフ) - 突然失礼いたします。検索避けをかけていただくことってできませんでしょうか....? (2022年11月8日 10時) (レス) id: 414d51f1a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まき | 作成日時：2022年2月20日 21時
